【アブギダ】とは?

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「アブギダ」という言葉を調べてこのページにたどり着いたあなたは、かなり珍しいんじゃないでしょうか。

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〈このページではアブギダの概念をアルファベットを用いて学びます〉

私がこの言葉に出会ったのは、ヒンディー語でも使用されている「デーヴァナーガリー文字」を学習しだした頃です。
その時は特に気にも止めてなかったのですが、このルールに沿った文字は世界に存在する文字の半数もあるそうです。

アブギダ」とは、子音に、ある決まった母音を既に含んで読むもので、逆にその母音をなくしたい時は、補助的記号を付ける。また、別の母音を子音にくっつけたい時は、母音単体の形を変えたものを子音に添える。

こんな説明書きを目にしましたが、ちょっとわかりづらいなぁと思ったので、馴染みのあるアルファベットを使用して、簡単にローマ字で考えてみましょう!

例えば、「悟り」をアルファベットで書くと”satori“ですね。
この単語の”sa”の母音は”a”ですね。
デーヴァナーガリー文字だと、子音一つ一つに“a”の音が既に含まれています。なので、”s”だけで”サ”と読めてしまいます。(例:m =マ、k = カ、t = タ…)

子音に”ア”の音が含まれているから、カ、サ、タ、ナ、、、は子音だけで表せますが、”ア”以外、つまり”イ” “ウ” “エ” “オ”の段はどうするかというと、それは記号を使って表します。

“イ” “ウ” “エ” “オ”の段は、母音記号と呼ばれる記号を使用します。
例えば、母音”o”の記号を” △ “とすると、”t△”で”ト”と読みます。(例:k△t△ = コト、ot△ = オト、s△t△ = ソト)

そんな要領で、”i”の母音の記号を例えばで ” □ “にしてみます。”ri”は “r□”となりますね。(例:r□k□ =リキ、ik□ =イキ)

という訳で、「悟り」をかくと ” st△r□ ” となります。

このルールさえ把握できれば、あとは文字を覚えるだけなので、世界に存在する文字の半分以上はもうあなたのものです!

※上で挙げた例は全くもって何の役にも立ちませんので、あしからず。。。

一応、実際のデーヴァナーガリー文字でも一例を挙げておきます。
←これは子音で、ローマ字表記をすると”ka”(カ)です。”a”という母音が既に入っています。
この子音を(キ)と読みたい場合は、”i”(イ)の母音記号を付け加えて कि となります。

(ク)と読むには、”u”(ウ)の母音記号をつけて、कु という文字にします。

実際のアブギダは、このように文字に記号がくっ付いて合体しています。
だから、一文字扱いできるので文字数が取られず効率はいいのです。

ちなみに「アブギダ」という言葉の由来ですが、wikipediaによると、

アブギダという用語は、ゲエズ語のエチオピア文字(ゲエズ文字)の最初の4つの文字「አቡጊዳ」(’ b g d)それぞれに、エチオピア文字の最初の4つの母音(ä u i a)を付加して作った造語である。」
(ゲエズ語ももちろんアブギダの仲間です)

このページは以上です!皆様、お疲れ様でした!

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