アンタルヤ県にあるカシュという小さな町に11泊して、ようやく移動日がやってきました。
カシュは居心地が良過ぎて、許されるものなら数ヶ月は居たいと思える町でした。ただ、数ヶ月もいると確実に食べ過ぎで太り、運動不足で悲惨な結末を迎えそうなのでこれでいいんです。
というわけで、アンタルヤの次なる滞在先はムーラという県にあるフェトヒイェという街。
ここもカシュ同様、沿岸部で景色が綺麗なところ。
実はフェトヒイェの滞在目的は特になく、今後訪れる予定の観光地に行く通過地点という感じです。
なので、ここには1泊しかしません。
カシュからは、バスで2時間半もかからず着きました。暴走族の「パラリラパラリラ」というような音のクラクションで、危険を知らせながらバスはスイスイ進んで行きます。初めは違和感のある音色でしたが、耳が慣れたのか、気づけば少し寝ていたほど乗り心地は快適でした。
バス停からホテルは、徒歩15分程だったので歩くことにしました。
しかしこの町は、今までにないほど歩道がボコボコで幾度となく20kg以上あるスーツケースを持ち上げる羽目に。ホテルに着く頃にはヘトヘトになっていました。お疲れ様です?♀️
ホテルで体を休めた後、食事も兼ねて市内を歩きます。街中は、比較的コンパクトになっています。
建物は年記の入ったものばかり。田舎な雰囲気もありつつ、でも賑やかなところもある、今までに感じたことのないような所というのが印象です。
夏場は観光客でさらに賑わう街なのでまた違った顔を見せていることと思います。
少し北の方に行くと海岸沿いを歩けます。
1月上旬にもかかわらず寒過ぎない気温で、外でチャイも楽しめるほどです。
ここは、一人4リラでチャイを飲めます。現地の人もチャイを飲みながらおしゃべりを楽しんでいます。
もう少し北に上がると、トルコ初代大統領の銅像が。
真ん中にいるのが、トルコ人から最も愛されている建国の父こと、アタテュルク大統領です。ちなみにアタテュルクとは、トルコ語で「父なるトルコ人」という意味。
そして、その周りを囲んでいるのが歴代の皇帝、いわゆるスルタンと呼ばれる人たち。
スルタンは耳にしたことがある方も多いかも知れませんが、皇帝、また君主などと日本語で訳されたりもする「イスラム世界における最高権力者の称号」。
スルタン制は全36代も続きましたが、それを廃止したのがアタテュルク。
彼がいなければ今のトルコは無いとまで言われる、まさしく父なる存在だそうです。
ちなみに、アタテュルク大統領が成し得た業績を調べてみると。。。
・教育省の元に学校を置き、一律に教育を受けられるように
・フェズ(トルコ帽)やターバンなどの着用を禁止[帽子改革]※政教分離の為
・他国とのより良い貿易のため西暦導入
・一夫多妻制の禁止
・アラビア文字からラテン文字表記へ
・国際的な計測単位メートルとキロの導入
・女性の参政権の導入
・苗字所持の義務化
・宗教的な服装着用の禁止(一人の聖職者のみに宗教的な服装の着用を許可)
・週休日を土曜の午後と日曜に変更(以前はイスラム国の金曜)
などなどなど
約1924年から1935年あたりに成された業績です。
要するに、トルコをもっと国際的にしようとしたのです。
この業績がなければ、また違ったトルコの今があるんだろうな〜と色々考えさせられます。
そんなこんなで、散歩も終えホテルに戻ってきました。
泊まっているホテルは基本ゆる〜い感じで、スタッフはいたりいなかったりします。(笑)
廊下の電気はチカチカ消えかけで、夜はケータイのライトが必須(笑)
部屋はワンルームで、8畳ほど。ツインベッドとシングルベッドが一つずつ。
左のライトは壊れて付きません。
こちらはバスルーム。
トイレとシャワーの隔たりはありません。
一泊ほどなら特に苦ではありませんが、これで私たちが利用したカシュのエアビーより料金が高いもんだから、カシュが恋しくなります。
→カシュのairbnbで泊まってみた編
とは言うものの、朝食付きなのでありがたいです。
明日は、またバスで4時間ほど移動です!