世界遺産|エフェソス

・世界遺産/World Heritage Site

ここはイズミル県のセルチュクと言う町。こぢんまりとした規模ですが、かつて栄えた古代都市の遺跡が多く発見されたこの町は、とても貴重な町です。

世界遺産にも登録されているエフェソスを初め、セルチュクの観光スポットをいくつかご紹介。

(※記載している値段は2022年1月10日時点のものです)

エフェソス

エフェソスへは市内中心部からバスを利用しました。

バス停

県外へのバスも発着しています。

エフェソス行きバス

片道一人6リラ。ほんの4〜5分で着きます。元気な方は歩いていける距離です。

ここでバスを降ろされました。真っ直ぐ写真の真ん中を歩いていくと入り口へ着きます。

入り口

入場料は120リラ。オーディオガイドを付けるなら190リラです。

入り口すぐのトレイ前には、たくさんの猫が番を任されています。猫小屋のようなものが用意されていたり、餌やお水もありました。一瞬、ここは猫カフェかなと錯覚するほどの数です。猫好きは、なかなか前に進めないかも。

入り口をくぐり少し歩くとまず見えてくるのが、円形劇場。紀元前3世紀に建てられたそうです。
当時は約25,000人ほど収容できたようです。

こちらは、当時の公衆トイレ。ここで居合わせた住人同士で談笑が行われていたそうです。
すぐ横の人とは太ももあたりがピタッとあたりそうですね。。。

そして、こちらがエフェソス遺跡の最大の見どころと言ってもいい、セルシウス図書館
262年にアルテミス神殿一帯破壊された時、この図書館の内部も完全に焼き払われましたが、幸いこの壁は大きな被害を被らず済んだそうです。しかし今度は、10世紀に大きな地震の被害を受けこの壁面も崩壊してしまいますが、修復され今に至るそうです。
長い年月の中、様々な災難に見舞われつつも、今私たちの目の前に堂々と立っているこのセルシウス図書館、、、の壁。
一見の価値はあると感じます。

それでは、その他の観光スポットをいくつかご紹介。

エフェソス考古学博物館

エフェソス考古学博物館は町の中心地にあり、とても行きやすいです。


このエフェソス考古学博物館の見どころは、紀元前7世紀から紀元3世紀に栄えたアルテミス神殿に奉られた実物の「アルテミス像」が見られること。
アルテミスとは、ギリシャ神話に登場する神です。名前は有名かもしません。日本でも、店名や会社名、ゲームのキャラクター名にも結構使われているみたいですね。

エフェソスのアルテミスの象徴は「蜂」。この時代に使用されていたお金の硬貨には蜂のデザインが施されているものもあり、蜂が大きな存在であったことがわかります。

この時代に使用されていたゴールド。アクセサリーなどはもちろん、右上にある薄い金箔のようなものはアイマスク。使用目的は分かりませんが、何千年もの間こんな綺麗な状態のゴールドはやはり持つ価値があるなぁとつくづく思わされます。

他にも興味深い展示物が多く、特に歴史にあまり興味がなくても、紀元前数千年前の発掘物を目の前にするとその偉大さに圧倒させられることと思います。

アルテミス神殿跡

エフェソス考古学博物館から徒歩5分ほどいったすぐのところにアルテミス神殿の入り口があります。

ここは「世界の7不思議」の一つとして挙げられています。
“不思議”という言葉がとってもミステリアスに聞こえますが、本来は「賞賛されるべきもの」や「驚かされるもの」と言う意味。

入場料は一人30リラ

犬がくつろいでます

この神殿は、1869年にイギリス人のジョン・ウッド技師たちによって深さ4メートル半の泥の中から発見されたそうです

かつて栄えていたこのアルテミス神殿は避難所としての機能も果たしていて、何かに追われていたり困っている人にとってありがたい存在だったそうです。

写真の右下にあるように、当時はこんなに立派な神殿でした。
(ちなみに、アルテミス神殿の模型がイスタンブールのミニチュアパークと言うところにあるそうです)

絵に描いたような曇天

こんな大きな松の木も植えられていました。
この木の樹齢はわかりませんが、トルコには松の木が結構植わっていて、松の木のハチミツも有名で手頃な値段で購入することが出来ます。

アルテミス神殿を奥に進んでいくと、大きな城壁に囲まれたアヤスルク城があります。

城壁の中へは、こんな立派な門から入ります。

城壁内の中央にモスクがあります。

私たちが訪れたのは以上ですが、セルチュクには他にも聖母マリアの家や、7人の聖者の洞窟など観光地はたくさんあります。

そういえばトルコに来て観光をしていると、普通に紀元前〜世紀に建てられたものとか作られたものを目にします。見慣れ過ぎて感動が薄れてしまいがちですが、日本にいたらそんな昔のものなんてそう簡単にお目にかかれるものではありません。他の国でも多くないはずです。
今一度、歴史の深さを実感したところでした。

セルチュク自体、比較的小さな町ですが、見応えたっぷりなところです。
トルコに長期できる場合は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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