トルコのATMでカードが吸い込まれた件[悲報]

・トルコ/Turkey

2021年12月18日に、トルコのアンタルヤ空港に降り立った私たちは、ワクワク気分で税関を通り、胸躍らせながらスーツケースが出てくるのを待っていました。15分ほどするとようやく私たちのスーツケースが姿を見せました。

空港で自分のスーツケースがなかなか出てこないというのは少々不安なもので、「まぁ多分大丈夫なはずだけど、なかったらどうしよう。。。」という、倍率低めの高校受験の合格発表を想像させます。

スーツケースが手元に来たので、空港をあとにホテルに向かいます。
が、その前に現金を引き出そうとATMを探します。ATMは空港出口付近に何台もありました。

私たちが利用したのは写真の最右のATM。
手数料は銀行によって違うので、順番にカードを入れて手数料が出る画面まで行き、調べながら一番良いレートのATMでリラを下ろそうとしたのです。

しかし、早速不幸が訪れます。
最右のATMにカードを入れると、突然画面が真っ暗になり、うんともすんとも言いません。焦りながらも待ちます。

え。カードが、出てこない。

通りすがりの空港従業員らしき人に助けを求めてみます。
しかし、「ここに電話したら大丈夫だよ!ノープロブレム〜」という感じで、みんな楽観的です。

どうしたらいいかわからず、最終手段のイブラヒムに助けを求めます。
参照→ドバイからトルコへ移動編 [ATMでカード吸い込まれる事件]

機内で横に座った優しいトルコ人男性のイブラヒムが、我々の救世主となり空港まで戻ってきて銀行に電話もしてくれ、おまけに市内のホテルまでで送ってもらったのですが、この時、まだカードがどうなるか分かりませんでした。

銀行のホームページにダイレクトメッセージを送れるということだったので、イブラヒムにホテルまで送ってもらった後、早速メールを送ってみます。ほんの少しの希望を抱き。
自動の返信メールには「早急にお返事します」という文言がついていたので、返事は週明けの月曜を待ちます。

月曜になりましたが、お昼になっても夕方になっても一向に返事は来そうにありません。
国によって「早急の程度」はまちまちなはず。もう少し待ってみます。

火曜になり、水曜になります。

返事は来ません。

ダメもとで、滞在していたホテルの近くにある銀行に行き、スタッフに直談判してみます。

かろうじて英語を話せるスタッフが一人いたので事情を話します。
すると、当たり前のように「あなたのカードはうちのカードじゃないから、このような場合は返ってきませんよ。だって、第三者に使われたら困るでしょ?」

というセリフと共に、カードをハサミで切るジェスチャー

ひょえ。みんな「ユア カード イズ デッド」って言ってたけど、やっぱりそうなんだ。。。

日本じゃ絶対返ってきますよね?。。。
でもトルコだと、返ってこないのが当たり前なんです。

学習しました。今後は銀行についているATMで、スタッフが対応できる営業時間内にお金を下ろす!

吸い込まれたカードはデビットカードですぐ利用を止めることも出来るし、またカードの予備も数枚あるのでそのカードがなくなってもまだ致命的ではないですが(でも結構不便)、もしこれがクレジットカード一枚で旅する旅行者だったと想像したら、ちょっと吐き気がします(笑)

このご時世、そんな無鉄砲な旅人は少ないかも知れませんが、何が起こるかほんと分からないということだけは胸を張って言える経験となりました。

ちなみに、銀行に送っていたメールですが、今日1月4日付でようやく返事が来ました。

残念ながらATMで吸い込まれたカードは、当社の条例に従い直ちに処分されます。

とのことでした。

トルコの早急は約17日です。皆様、お気をつけを。

と、こんな書き方をすると私はトルコをディスってるように聞こえるかも知れませんが、そんなことは一切ないので誤解のないようお願いします。
この出来事は悲しかったですが、私たちは運が悪かっただけ。
トルコに来て、それ以上の優しさを感じています。

日々、学習。日々、経験。

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