セルビアの首都ベオグラードには2泊しか滞在せず観光に使えた時間は丸々1日ほどでしたが、それでもバスを使わずに徒歩でも周れるほどのコンパクトな街でした。
人は一見真面目そうな雰囲気でしが、挨拶をしてくれたり困っていたら助けてくれたり、どこから来たの〜と単純に声をかけてくれたり。。。
居心地がいいところです。
聖サヴァ大聖堂
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聖サワ大聖堂とも呼ばれています。
実はこの大聖堂、まだ完成していません!まるでスペインのサグラダファミリアのよう。
1935年に建造はスタートしたそうですが、戦争やらの影響で中断させられます。
聖堂内も工事の音が響いていました。
正面以外の入り口は工事中。入り口は正面のみです。教会内では綺麗な様子を見る事が出来ました。
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一瞬ここが教会ということを忘れてモスクのように感じましたが、ここはあくまでセルビア正教会。
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地下にも壁や天井、全面にフレスコ画が描かれていました。
聖マルコ教会

1931年から1940年の間に建てられた比較的新しいセルビア正教会です。
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シンプルな見た目と裏腹に、中は煌びやかな雰囲気です。
ニコラテスラ博物館
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英語での体験型ツアー。10時から1時間おきにツアーはありますが、とても人気のようでほぼ満席。
少し待って15時のツアーに参加することに。
ニコラテスラはセルビア人にとって誇りの発明家で、ベオグラードのある空港の名前にニコラテスラベオグラード空港と付けるほど。
100ディナール札にも描かれています。
なんとエジソンの元でも働いたことのあるニコラは、人生の大半をアメリカで過ごしています。
体験ツアーでは、ニコラが発明した電気発生装置(テスラコイル)を通して、持たされた蛍光灯が光るというもの。
なんだかよく分かりませんが、テスラコイルから放出された目に見えない高周波高電圧が蛍光灯を光らすんだそうです。。。
バチッと来るんじゃなっかと怖かったけど、ほんのり優しく光っていました。
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なんかの宗教みたい(笑)。「テスラ様〜。」
世界に一つしかないこのニコラテスラ博物館。セルビアにきた目的の一つでもあったので来れてよかったです。
NATO空爆建物跡
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1999年にNATOによる空爆を受けた建物は、ここセルビアの首都ベオグラードでは当時のまま残しています。この姿を見るとただただ巻き込まれた民間の人たちがかわいそうで仕方なく思い、涙が出ます。
どの国に行っても、多くの人は自分の家族や友達を大事にして、幸せになるために暮らしてる。
ただ、権力者の都合の良いように洗脳されてるだけって思う。
ベオグラード要塞
紀元前に建てられた要塞。
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写真の左側から流れてくるサヴァ川が、右奥から流れているドナウ川に合流する地点を見ることができます。
スロベニアで見たサヴァ川と、ハンガリーで見たドナウ川が、ここセルビアで合流するというのが何とも不思議な気分。国っていうのはあくまで自然の上にあるだけなんだなぁと思わされます。
この日は電車のチケットを買うためにベオグラード駅に行ったりと用事もあったおかげで、気づけば3万歩も歩いていました。
足が棒になるとはこのことかと思いましたが、セルビアの色んな面を見ることが出来てあっという間の1日でした。
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セルビア語は、ラテン文字とキリル文字の2つの文字で表記が可能。街中にはその二つの文字で溢れています。
でも、日本語のひらがなカタカナ漢字のように一つの言葉に混在しているわけではありません。
二つの文字で表すことをダイグラフィアと言いますが、セルビア語はその代表的な言語。
本家のロシアにはない文字も5つありますが、キリル文字を勉強するにはもってこいの国だと思います。