観光|ニシュ[セルビア第3の都市]

・セルビア/Serbia

セルビアの首都ベオグラードから電車で約6時間かけてたどり着いた第3の都市、ニシュ
日本語ではニーシとも表記したりします。

“第3の都市”とはいえ、市の人口は18万人前後でのんびりした雰囲気です。

ニシュ セルビア 街中
ニシュのメイン通り
ニシュ セルビア 公園

中心地から少し歩くと桜が咲いた広い公園もあります。

右隣の国、ブルガリアの首都ソフィアからも車で2時間もかからない場所にあり、またコソボや北マケドニアにも近く、ベオグラードから移動の途中でここニシュに立ち寄る人も多いようです。

一見のどかで穏やかな街ニシュですが、歴史を振り返るとなかなか悲惨な出来事が行われた場所でもあります。

ニシュに着いた翌日に訪れたブバニ記念公園

第二次世界大戦時に、1万人以上のセルビア人がここで射殺されました。

ブバニ記念公園
three fists

これは3つのこぶしのモニュメント。
お父さんとお母さんと子供の3つのこぶしで、ここで家族全員が殺され敵への反逆心を表しています。

今では、特に週末は家族連れや友達、カップルたちで賑やかな雰囲気になっています。

この広場に行くために、アプリの地図を頼りに進んでいくと森林の中を歩かされます。木が倒れていたり、燃えた跡があったり若干ヒヤヒヤしましたが、森林を抜けるとさっきの3つのこぶしのモニュメントがある平和な雰囲気が漂う素敵な広場に出てきました。

ここでランチを食べようとベンチを探します。
どこからともなくHello!と声をかけてくれます。フレンドリーな人が多い。

ベンチを見つけ腰をかけて、来る途中に買っていたハンバーガーを食べようと準備していると、さっき声をかけてくれた男性が両手に美味しそうなソーセージや焼き野菜、チキンが乗ったお皿を持って私たちのところに来ます。

セルビア BBQ

「これ、良かったら食べて!セルビアではBBQが人気なんだけど、みんながよく食べる典型的な具材だよ。」

なんて優しい人なんだ。。。
ありがたくいただきます。

お店出せるレベルの美味しさ。
焼き加減も食感も味も全てが完璧。しかもやっぱり外で食べるのって最高!

お礼を言いに行くと、10人近くの仲間とBBQをしていました。
週末にはみんなで集まってBBQをよくするらしく、お菓子や手作りのラキア(40%ほどあるお酒)をいただきました。

彼はこの地域では珍しくとっても綺麗な英語を話すので聞いてみると、英語の講師をしているとのこと。
納得です。
もう一人の男性も英語を母国語のように話します。聞くと、以前奥さんと中国の深圳で英語を教えていて、コロナの影響で2年ほど前に帰国してきたそうです。

セルビアに関する聞きたかったことを色々聞くことができ、彼らのおかげでセルビアを少し知ることができた気がします。

ブバニ記念公園。訪れる前は、負の遺産を目の当たりにしてどんな気分になるのか不安でしたが、彼らとの出会いや広場で溢れる人々の笑顔や笑い声のおかげで、とても幸せな気分になれました。

この公園では平和の尊さを感じることが出来ます。

別の日に訪れたのは中心地から少し歩いたところにある骸骨の塔

※下に骸骨の写真あり

骸骨の塔 看板

オスマン帝国に支配されていたニシュを解放しようと試みたセルビア解放勢力ですが、オスマンは彼らは斬首し、見せしめのため彼らの骸骨を使って塔を作ります。

その考えが恐ろしすぎますが、今でもその塔の一部が残っていて見ることが出来ます。

骸骨の塔 外観

塔はこの建物の中にあります。

骸骨の塔

今では骸骨はほぼ残っていませんが、これが4面にぎっしり埋められていたと考えると吐き気がします。

ニシュ要塞

街に流れるニシャヴァ川の北にある要塞。

セルビアのみならず、バルカン半島にある要塞の中でも保存状態の良い要塞と言われています。

ニシュ要塞

元々は、オスマン帝国により1719年に建てられます。

ニシュ要塞 ハマム

入り口入ってすぐ左手には、オスマン帝国時代に作られたハマム、つまりお風呂があります。
今ではお店として活躍しているようでした。

そして、第一次世界大戦にはここを支配していたブルガリアによりセルビア人を収容する刑務所となりました。

ニシュ要塞 公園

色々な歴史を乗り越えてきたこのニシュ要塞。今では平和な雰囲気漂う公園です。
入場は無料。

ニシュはワクワクするようなものはないかも知れませんが、町を気の向くままのんびり散策して、安くて美味しいレストランでお昼を食べたり、カフェをしたり、町中いたるところにあるパン屋でパンを買って公園で一休みしても良さそう。
人も控えめだけど話したらフレンドリー。困っていたら助けてくれる人がたくさんいます。居心地が良過ぎて長居したくなるかも知れません。

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