モンテネグロは、南にあるウルツィニという町から観光をスタートしました。
このページでは、そのウルツィニと、そこからバスで30分ほど海岸線沿いを北に上がったところにあるバルという小さな町をご紹介します。
ウルツィニ
モンテネグロの有名な観光地の一つ。ウルツィニはモンテネグロの中でも最も南に位置している都市で、お隣の国、アルバニアと国境を接していることもあって、市内の約70%以上がアルバニア人だそうです。
そのため市内ではアルバニア語も通じ、アルバニア表記も街の至る所にあります。また、人口の7割がイスラム教なので、モスクも見受けられます。
私たちはアルバニアから入国したので、大きな変化を感じなかったのはそのためです。
町には旧市街地もあり、夏には多くの観光客で賑わいます。
私たちが訪れたのは3月上旬なので、地元民らしき人を数名みたくらいです。
旧市街から見えるアドリア海は圧巻でした。
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海も空もどこまでも続いていて、吸い込まれそうになるほど。
ウルツィニはその昔、中世までアドリア海における海賊の本拠地として活躍していた町で、旧市街にもホテルパイレーツという名前のホテルがあったり、お土産物に海賊グッズが売られていたりと今となっては目玉の一つになっています。
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旧市街から見る景色。
白の壁にオレンジの屋根が特徴的な街並みです。
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こちらは旧市街地内。迷路に迷い込んだ感じで楽しい。
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モンテネグロにも人懐っこい猫たちはいます。
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少しのアップダウンがあり、良い運動になります。
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旧市街を出たところに教会がありました。
建物は閉まっていましたが敷地内には入ることができ、オリーブの並木道を歩きます。
ここモンテネグロはオリーブの木が至る所に植えられています。トルコでも驚きましたが、ここもなかなかの多さです。
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夏場は観光客で賑わっているんだろうな〜と思いつつ、この静かな海辺を眺めていました。
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次に訪れたのはバルです。ウルツィニからバルへはバスを利用しました。
料金は一人6.5ユーロ。約30分の移動です。
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バル
バルまたはバールと呼ばれているこの町は、人口4〜5万人で規模は小さいですが、綺麗な海岸があり夏場は多くの観光客が訪れる場所の一つ。
私たちが訪れた時は生憎の天気だったので、観光名所である旧市街へは行きませんでしたが、現地の人たちはこぞっておススメする場所です。
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海岸がある町の中心地へ足を伸ばしました。
びっくりするほどの曇り空ですが、実はびっくりするくらい寒くもあったんです(笑)。
でも、雨予報にもかかわらずなんとか持ち堪えてくれたので感謝です。
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ただ、町を歩いているだけでもこんな素敵な景色を目にすることがでます。
曇っているせいで最初は分かりませんでしたが、手前の山々の奥にも更に高い山が聳え立っているのが分かります。
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こちらは聖ヨヴァンウラジミール教会。セルビア正教会に属しています。
2006年から2016年の間に建てられたものだそうで、かなり新しい教会です。
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住宅街の一角には突然、5世紀から9世紀にあった教会跡が残されています。
看板がなければ素通りしてしまいそうな佇まいです。
モンテネグロでは70%がキリスト教と言われていますが、地域によってその割合は様々。
南のアルバニアに近いウルツィニは、イスラム教が70%でキリスト教が20%。そこから北に27km上がったバルではイスラム教の割合は一気に20%に下がる反面、キリスト教は50%に上がります。
もちろん実際の数字は分かりませんが、北に上がっていくほどキリスト教の雰囲気になっていくのを感じるのはとても興味深いです。
モンテネグロ内の移動はバスがとても便利なので、色んな町を巡るのも楽しいはずです。
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