ジョージアのトビリシでは、ホテルやアパートなど4つの宿に滞在しました。
その中でも、今まで泊まった中で一番小さくて可愛らしい宿をご紹介します。
歩道沿いの扉を開けると数軒の家があり、その中の一つの宿がこちら。
この敷地内の人たちは中庭を共有スペースのように使っていて、タバコを吸いながら雑談をする人たちや、サッカーのリフティング練習をする子供、地面にチョークで落書きをする子供。。。外に張り巡らされた洗濯物のひもはそれぞれの家に張り張られ。なんだかまるで日本の昔のご近所さん的イメージ。
現に、チェックインの時にはオーナーが仕事で不在だったので、隣の人が鍵を持ってきてくれました。
扉を開けると、
こんな素敵な、ダイニング兼リビング兼キッチン(笑)!
多分4畳くらいの広さだと思いますが、そんな中でもゆったりとしたソファもあります。
キッチンエリアは小さいながらも、必要なものはしっかり備えてくれています。
このIH、過去最速で熱が通りました。(ドイツ製)
奥にはシャワールーム。
洗剤を置いていてくれたり、洗濯用容器や洗濯バサミまでも用意してくれています。
こういったアイテムはなかなかレアです。
リビングの横にはベッドルームがあります。
ベッドで部屋がパツパツです。それでも小さなクローゼットがあって、その中にはハンガーやアイロンが収容されています。
向かいにオーナー宅があり、彼らの家の上にはこんな可愛らしいバルコニーが。
このスペースはwi-fiこそ繋がらないんですが、ここでブログ書いたりのんびりしたりできました。
ここから、私たちの宿を見下ろすとこんな感じ。
なんてコンパクトなんでしょう(笑)。ベッドルームは映ってないんですが、これでリビングとシャワースペースです。
一度、オーナー宅にコーヒーを呼ばれたので、お邪魔しました。
奥様は、ジョージア語に加えロシア語がネイティブ並み。そして、英語も流暢に話します。彼女は英語は下手だと言いますが、日本の学校の大半の英語講師よりはるかに流暢に話します。
旦那様は英語は話せないそうですが、ポーランドに住んでいた時期があるためポーランド語が流暢。他にもヨーロッパのいくつかの言語を話すと言っていました。
ターキッシュコーヒーを飲みながら話していると、手作りのジャムを出してもらいました。
これは、クインズと言う果物。日本では見かけたことのない果物です。
調べると、日本だとマルメロと呼ばれているそうです。(ポルトガル語由来)
季節ごとに色んな果物で手作りのジャムを作ると言う奥様。現役で金融庁的なところに勤めていて普段から忙しい日々を過ごしているようですが、こう言うのが息抜きになるんでしょうか。素敵です。
他にもお菓子や手作りワイン、色々いただきました。
旦那様とは、共通言語がないため主に奥様の通訳を介して会話をしていました。
おそらく冗談とかジョークとかもっと言ってたと思うんですが、奥様の通訳フィルターではじかれてあまり聞くことができませんでした(笑)。それでも彼の陽気さは伝わってきてます。
実際に話してみたことで、宿で見られる彼らの優しさや気配りがなぜあるのか理解ができました。
気づけば夜23時前になっていたので、そろそろ帰ろうかな〜と思っていたところに旦那さまからビールを差し出されます。
流石に飲み切れないので持ち帰ることに。時刻は23時を優に過ぎていました。
彼女たちは、いつも夜中3時頃に寝るとのことです。なかなかの夜行性。
この宿は小さいながらも、彼らの思いやりが詰まっていてとても居心地が良かったです。