人生でエキスポに行くことがあるなんて、正直思ってもいませんでした。しかも日本国内ではなく、日本から遠く離れたドバイで!
エキスポの会場はドバイエキスポのために土地が開発されたため、全てが新しくとても綺麗で整理され、なんと言っても広さが凄まじいです。
サッと調べたところ、438ヘクタールの広さで、東京ドームの約100倍!
ドバイ万博のテーマは、“Connecting Minds, Creating the Future”(心をつなぎ、未来を創る)で、サブテーマは、①”Mobility/モビリティ”、②”Opportunity/機会”、③”Sustainability/持続可能性”。そこで、192カ国がそれぞれのサブテーマに分かれてパビリオンを展開します。
エキスポのアプリにはナビも入っているので大きく迷う事はないと思いますが、GPSは軽くズレるので行きたい国のパビリオンへ辿り着くのに少し戸惑うこともあるかも知れません。
チケット
私たちが購入したチケットは「festive pass」で、95AED(約3,000円)。
この金額は実は1-DAY ticketと同じ料金なんですが、festive passは、今年末まで何度でも入場可能!11月末あたりから(おそらく)期間限定で発売されているんだと思います。最初は30日のMulti-DAY pass195AED(約6,000円)を購入しようとしていたので、約半額に抑えられました!
[チケットの表] (1AED≒30円 2021年12月時点)
・Festive Pass:95AED (12月31日まで何日でもOK)
・Weekday Offer:45AED (日曜〜木曜のいずれか1日)
・Season Pass:495AED (エキスポ期間中何日でもOK)
・Premium Experience SE 1-Day Ticket:350AED (ビジネス会議などで1日利用※)
・Premium Experience:1,750AED (ビジネス会議などでエキスポ期間中何日でもOK※)
・Multi-Day Pass:195AED (30日連続利用)
・1-Day Ticket:95AED (1日利用)
※その他コンシェルジュや割引など様々な特典あり
入場するのはとてもシンプルで、事前に登録しておいたアプリのQRコードと、事前に取得していたPCRテストの陰性証明書、もしくはワクチン接種証明書を見せるのみ。後は、空港のセキュリティチェックのように手荷物検査を受けるだけ!
PCR検査
エキスポに入るには、ワクチン接種証明書かPCR陰性証明書の提示が必要です。
PCRの検査は、エキスポの駅からエキスポと反対側にあるクリニックで3回まで無料で受ける事が出来ます。
まず到着すると、携帯番号を入力。(これは自分の番が呼ばれたらSMSで知らせてもらう為のものなので、受け取れなくても室内にいれば問題はありません。)
番号が呼ばれたら、パスポートを渡します。その間に名前と連絡がつくメールアドレスを用紙に記入。記入が終わるとまた席に戻り名前が呼ばれるのを待ちます。
名前が呼ばれるとカーテンで仕切られた個室に行き、PCRの検査をしてもらいます。
日本で受けた検査より、なんだかマイルドでした(笑)。
検査が終われば、あとは3-4時間後に登録したメールアドレスに結果が届きます。
エキスポに入る時はこの結果を見せる必要があるので、画面をすぐ出せる様にしておくといいかと思います。
イベント
広大な敷地で展開されるエキスポでは、イベントステージの数も半端ではありません。メインはAl Wasl Plazaで、エキスポの中心地に位置して、大きなイベントが開催されます。12月10日は、このAl Wasl Plazaでなんとアリシアキーズがライブを行うのです!!!!!おそらく今月一番の目玉でしょう。
Jubilee Parkも広くて、YoutubeでLive配信されているようなメインライブ会場の一つです。
Jubilee Parkでは、ヨギボー(じゃないけどみたいなやつ)でリラックスしながらライブ鑑賞できます。
会場内を歩いていたら、圧巻のライブがそこらで繰り広げられています。
パビリオン
国によって内容やクオリティ、スタッフのやる気が全く違うので面白いです。
このパスポートに、50カ国のスタンプを貯めて申請すれば抽選でいろんな景品がもらえるようです。
エキスポでは20AED(約600円)で売られていましたが、ドバイ空港の入国時に無料でもらえます。(ただし申告制なので、伝え忘れないようにご注意を!)
それでは、私たちが実際に行ったパビリオンをいくつかご紹介!
日本
私たちの国、日本のパビリオンには行列が出来ていました!なんとなく嬉しい気分になるのは私だけでしょうか。週末(ドバイの週末は金曜と土曜)は2〜3時間待ちだとか。。。
日本パビリオンはやっぱり清潔で穏やかで、日本を出発して1週間で日本の良さを改めて実感します。
他の多くのパビリオンが受け身ななか、日本は極力参加型を心がけてるように感じ、参加者みんなの笑顔が垣間見れ一体感が生まれます。
smart queue(ファストパスのようなもの)の予約が既に埋まっていたので、並んで待つことにしました。パビリオンは10時に開くのでその頃に行けば大丈夫だろうと思っていたのですが、10時過ぎに行ってももうすでに60分待ち!
パビリオンの横にはスシローがあります。
お値段はもちろん日本の数倍。ここでは高級回転寿司です。
エストニア
エストニアは言わずと知れたIT先進国。
インターネットで出来ないことは、「結婚」と「離婚」だけだそうです(笑)。
また、起業するのにたった3時間しかかからないというのも、羨ましいところ。
ロシア
見た目がとても印象的なロシアパビリオン。
色んな演出が施されていましたが、要するに「人間の細胞を元に、人間はどんなことができるのか」という話でした。あと、馬やカメレオン、へびなどがどのような見え方をしているかを写したものもありました。
2025年の大阪万博の次は、ロシアのモスクワなんですね!その宣伝もちゃっかりしていました。
パレスチナ
台湾や香港のパビリオンが存在しない中、パレスチナはしっかり存在していました。大人の事情はさておいて、なかなか簡単に足を運べそうにないのでパレスチナ雰囲気を少しでも味わえて満足です。
お昼にパビリオン横のパレスチナ料理もいただく事にしました。これもなかなか口にすることが出来ないのでちょうどいい機会かと。しかも美味しそうだったのです。
ひよこ豆のファラフェルというコロッケのような揚げ物と、チキンが巻かれたムサッハンという料理。ムサッハンにはディップ用の無糖ヨーグルトが付いてきます。
どちらもとっても美味しかったです!少しでもハーブなどの香辛料を感じるのが苦手な方はお口に合わないかもしれませんが、大体の日本人の口には合うんじゃないでしょうか。ムサッハンのヨーグルトはなくてもいいと感じる人は多いかも?しれません。
イスラエル
イスラエルの演出も楽しかったです。暗い中、DJがノリノリの曲をかけて、世界は一つだ〜的なセリフを言いながらみんなに手拍子を促して一体感を感じさせる、そんなコンセプトです。文字におこすとなんだかダサくなってしまうんですが(笑)、、、かっこよかったです。
ジョージア
物価の安さや住みやすさからノマドたちにも大人気の国、ジョージア。(アメリカの州ではない)
今はコロナの影響で、無いかと思いますが、ジョージアに入国したらワインがもらえるそうです。しかもボトルで!ここはワインの発祥地の一つとされているようです。
この文字に興味のある方はグルジア文字を読めるようになろう!をご覧ください♪
ウズベキスタン
12/8はウズベキスタンの憲法記念日だそうで、巨大なカザンで作ったプロフをご馳走になりました!
思えば、二人で初めて行った海外がウズベキスタン。色んな思い出が蘇ります。
プロフの味もウズベキスタンの中央プロフセンターを思い出させるもので、いい具合にオイリーで、美味しかったです。
お腹がいっぱいになるほどの量。こういう、おもてなしの心って素敵ですね。
アゼルバイジャン
豊富な油田を持つアゼルバイジャン。
なんでキャンディを展示しているのか、聞けばよかったです。(最初はキャンディかどうかもわかりませんでしたが、横にいたアゼルバイジャン人の女性に写真を撮ってと頼まれた時に「後ろのキャンディが映るように撮ってね」と言われたのでキャンディという確信が持てたのです)
インド
日本パビリオンの横にあるのが、インドパビリオン。
インドは有人宇宙飛行計画を立てているようで、知識のなかった私たちは、こんな展示には少しびっくりしました。
インドには、州ごとの公用語が18もあります。同じ文字を使う言語もあれば、全く違う文字を使う言語もあるので、表記だけでもこんなことになるんですね。インド人は、最低でも自分の地域の言語と、公用語のヒンディーは話せます。それに追加して英語や他の地域の言語、、、といった具合です。日本に生まれ育った私たちの感覚では想像し難いですね。
公用語のヒンディーで使用されている文字、デーヴァナーガリー文字を読めるようになろう!シリーズも、文字に興味のある方はご覧ください!
コモロ
このエキスポで出会うまでは知らなかった国、コモロ。みなさんはご存知でしたでしょうか。
アフリカ大陸の東側に浮かぶ島国。(マダガスカルの左上あたりにちょこちょこ浮いています)
公用語は、フランス語、アラビア語、そしてコモロ語の3つ。アラビア語は右から左に書いて、フランス語とコモロ語は左から右。逆の言語が公用語として混在するなんて、器用なこと。。。
スロベニア
スロベニアのパビリオンでは、NFTがもらえるとのことだったので向かいました。(私はよくわかりません)
スタッフの人たちはとってもフレンドリーで、でも距離を保ってくれる、日本人にとって心地の良い距離感でした。
「一枚と言わず、全デザインのNFTカード持って帰っていいよ!ほんとほんと!」
こんな感じで、全部いただいちゃいました。私はデザインを楽しみます。
UAE
さすが開催国というだけあって、建物も圧巻でした。
外観は近未来を彷彿とさせつつ、屋内の展示では本物の砂を使って砂漠を作り上げていました。
オランダ
入場すると、傘が配られました。一体何が起こるのかドキドキでしたが、
映像が投影されて、とてもほんわかした気持ちになりました。濡れずに済んで良かった。
シンガポール
これをみて、チャンギ空港を思い浮かべない人はいるでしょうか。
緑に囲まれて、イメージ通りのシンガポールです。
以上、私たちが訪れたパビリオンのほんの少しをご紹介しました。
エキスポ自体は2022年3月末まで行われています。Youtubeでもたくさんの人が動画をアップしています。気になる方はぜひチェックしてみてください。