ドバイがあるUAEはイスラム教国なので、街の至るところに大小様々なモスクがあります。
そのモスクからは、一日5回のお祈りアザーンが街中に響き渡ります。
ここドバイでは、イスラム教徒でなければモスクに入ることを許されないので、中がどうなっているのか見ることはできません。
しかしこのジュメイラ・モスクは、非イスラム教の人も入ることができるドバイ唯一のモスクで、ツアーも行ってくれるのです。
まぁ要するに、観光客向けの観光モスクっていう感じです。
ということで、我々も行ってまいりました。

ツアーは1日2回。10:00-と14:00-。予約は不要。現地に行ってツアーを申し込みます。
所要時間:約1時間(ツアー開始30分前着を推奨)
料金:35AED(約1,000円)
まず、モスク横の建物で申し込みをします。

私たちは、10:00-のツアーに参加しました。午前は参加者も少ないかなぁと思っていましたが、30人ほどもいて、人気のツアーというのが伺えます。
チケットを購入すると、ツアー開始時間まで、展示物を見たり軽食をいただけたりします。


2階には、インドネシアやインド、オマーンなど世界にある様々なモスクの写真が展示されていました。

なんともエキゾチックな雰囲気。ここで軽食をいただきます。

これはアラブのパンケーキ。チャバブ。

ホワイトチーズというのをかけていただきます。
パンケーキにはほんのり甘みがありますが基本薄味で、チーズの酸味と塩っけとが合わさって、最初は初めての味に混同しますが、クセになってまた一口、また一口、と食べていたらいつの間にかなくなっていました。
私、これ毎朝いけます!

こちらはルガイマット。
初めて聞くお菓子。見た目はたこ焼きですが、食べたらもっちりもちもちの生地に甘いシロップがかかった、日本人の口にも合う味。もう少し甘さが控えめでも良さそうですが、見た目ほど甘くはありませんでした。

袋に入っていて見えにくいですが、こちらはデーツ。
デーツってどこにでもありますね。お店の味見でもデーツが出てくる確率が100%に限りなく近い気がします。
だんだん好きになってきたかも。
ということで、10時になったのでツアー開始です。時間通りって、安心します。(やっぱり日本人だなぁ。)
横に座っていたおばちゃん二人は、のんきにパンケーキを頬張っていましたが。そういうマイペースも素敵。

いざモスクに入ると、鮮やかな水色や薄ピンクの配色で可愛らしい内装になっていました。
モスクと聞くと、何百年、何千年の歴史があるように想像してしまいますが、こちらのジュメイラ・モスクは建立されてまだ20年!「私たちより若いやん!」と内心ツッコミましたが、観光客向けなので、新しいのですね。

このモスクにはドームが5つあるため、モスク内の声がとても響きます。
これはあえて響くように作られていて、礼拝にきた人たちがアザーンや話をしっかり聞けるようにしています。

一瞬、この電子掲示板を目にした時は、世界の時間を表しているのかなと思いました。
しかしこれは、1日のお祈りタイムを表示しているのです。
「あれ、1日に5回しかお祈りしないのに時刻が6つ表示されてる。」と思いました?
時刻2段目の”6:52″は、その日の日の出時間を表しているのでお祈りをする時間ではないそうです。
そして、もう一つ気になるのが一番上の段の”1443/5/11という数字。
無知な私は、聞いたことがうっすらあるくらいの「イスラム暦」です。
イスラム教徒の用いる純太陰暦で、回教暦、ときにはマホメット暦ともいう。ムハンマドがメッカからメジナへ移ったヒジュラの年、ユリウス暦 622年の7月16日をもって紀元1年1月1日とする。12ヵ月を1年とするが、暦月は30日の月と29日の月とが交互におかれ、したがって1年は平年354日となる。また30年間に11日の閏日を差入れ、閏年は12月を30日とするので、355日となる。いずれにせよ太陽暦の1年より10~11日短い。そのため年始は季節とは無関係である。イスラム圏のなかでも現在では一般の生活には太陽暦に切替えたところもあるが、宗教的行事はすべてこのイスラム暦に従って行われている。たとえば断食の月は第9月 (ラマダーン) にあたる。
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について
ということで、私たちが使用している「太陽暦」とはズレているんですね。(とは言え、12月の今、ドバイのお店や街中はクリスマスツリーが飾られていたりクリスマスプレゼントが売られていたりしていますが)
このツアーを案内してくれたハミッドさん。

イギリスで英語の勉強をし、流暢な英語で説明をしてくれます。
モスクやイスラム教について色々教えてくれたり、コーランの一章節を読んで聞かせてくれたりして、なんだか遠かったイスラム教がほんの少し近くに感じられたひと時でした。
ちなみに、モスクに入るには女性は顔以外は肌を見せてはいけないため、ノースリーブやTシャツ、半パンを履いている場合は、民族衣装アバヤやスカーフのようなヒジャブを借ります。ちょっと着てみたかったですが、借りれなかったら困るため念の為それっぽい服装で来ていた私は、「うん、君の服装は大丈夫!そのまま入っていいよ!」と言われたので、借りずに入りました(笑)。
男性も民族衣装を借りられるので、Tシャツ、半パンで行っても大丈夫ですよ。

ドバイに来られたら、是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
Jumeirah Mosqueのホームページ(英語)はこちら
コメント