体験|Monk Chat〜僧侶とお話〜

・タイ/Thailand

チェンマイ最終日。今日はバンコクへ戻る日です。

電車は18:00まで出発しないので、それまでの時間、僧侶たちに仏教などについて質問が出来るMonk Chat(僧侶とお話)に参加してきました。

数日前に旧市街にあるお寺、ワット・チェディ・ルアンの中を歩いていると、まだ若い僧侶たちが外国からの観光客たちとイスに座って話しているのが見えました。

そこにはどうやら僧侶たちが通う大学があり、その庭には観光客たちが質問をする事が出来る場を作ってくれているのです。

ここの大学で英語を教えている先生が私たちに説明をしてくれました。

このセッションは、学生の僧侶たちにとっては色んな国の人と英語で話す事が出来る良い機会なんだと言います。

この日は予定があったので、タイミングが合う月曜日の午後に戻って参りました。

私が到着した時には、オーストリアのカップルが1組いました。
また、制服を着た学生たちが10人近くいました。後で聞いてみたところ、この寺院
僧侶の大学にはタイ国内からも多くの学生が見学しに来るそうです。

というわけで、私が質問したいくつかをまとめてみました。

Q. 個人的に一番気になっていた大仏の手のポーズ
どんな意味があるんだろうと調べてもなかなか分からなかったので僧侶に聞きたかったのです。
結論から言うと、「詳しくは知らない」とのことでした(笑)。予想外の展開過ぎて、こっちが気を遣いましたが、彼らにとって大仏のポーズなんて重要ではなく、念仏を唱えることが大事なんです。
あと一つ驚いたのは、この寺院は日本と同じ大乗仏教だと言うこと。
タイは、基本的に「上座部仏教」だと聞いていたのでびっくり。

ちなみにブッダの教えを今でも忠実に守っているのが上座部仏教時代やその土地に生きる人々の生活によって臨機応変に変わっていったのが大乗仏教(なんとなく上座部仏教がプロテスタントで、大乗仏教がカトリックなイメージ)

詳しくは、また別のブログでまとめられたらと思っています。

Q. 日々のルーティン
彼らは朝早く(4時〜4時半くらい)起きます。そして、彼らにとって大切な念仏を唱え瞑想します。
そして、食糧を乞うため街を歩きます(托鉢)。タイやラオス、ミャンマーといった仏教国ではよく見られる風景かも知れません。

ちなみにこちらは10年前にラオスで撮った托鉢の様子↓

1日に1回しか食べないと思っていたら、朝の11時にも食べると教えてくれました。
そして、11時を最後に、寝るまで食べることはないそうです。
ただ、午後にお腹が空いてしまったら、時に果物なんかを食べたりするそうです。
ちょっと歯に
みながら教えてくれました。

托鉢の話が続きますが、一度提供された食べ物は断ることができず食べないといけません。
与えられる食べ物には、甘いお菓子炭水化物多めの食べ物も少なくないので、僧侶の生活習慣病が増えてきていると聞いたことがあります。もはや、何が大事なのかわからなくなります。

あと、掃除も毎日欠かしません。
そして学生の彼らは、大学で勉強もしています。

Q. 瞑想について
話の流れから、瞑想について話してくれることになったのですが、彼らは毎日瞑想をします。
自分自身に焦点を当て、更には自分の呼吸に集中して、頭の中を空っぽにしていきます。

そして、興味深いことを教えてくれました。
瞑想する上で大事な、自分自身へのフォーカスの仕方です。瞑想は訓練を積まないとなかなか難しいこと。それは僧侶たちにとっても同じです。
学校で学んだ方法は、瞑想を棺の中で行うのです。

ひつぎ?

と、一瞬理解できませんでしたが、人間は恐怖を覚えると、自然と自分自身のことを考え、自分自身に焦点を当てるんだそうです。どんな恐怖でもいい訳ではなく、死と向き合うために棺を使うんだと思います。

Q. 英語の勉強法
高校まで英語は勉強せず、大学で初めて学ぶそうです。1,2年生の僧侶たちは確かにあまり話せていませんでしたが、主に私に色々教えてくれていた4年生の僧侶たちは、タイ語のアクセントこそあるものの、自分の言いたいことはペラペラ話せて、こちらが言いたいこともしっかり理解してくれます。

英語を学ぶために、時に英語の映画を見たり音楽を聴いたり歌ったりするのも好きと言う僧侶もいました。
どうやって見たり聞いたりするかと言うと、そう、彼らもちゃっかりスマホユーザーなのです!

スマホのみならず、iPadもバンバン使いこなしています!
最初は見慣れない光景でしたが、過度に使わず、必要なものを調べるために使うそうです。


大学4年生の数名の僧侶が入れ替わり立ち替わりメインで色々お話を聞かせてくれました。その横には、下級生たちが2〜3名、おそらく勉強のため一緒にテーブルを囲んで座ります。

ホストクラブってこんな感じか?と思ったりしましたが(笑)、こんな貴重な機会を持つことができて、とってもありがたい気持ちでいっぱいになりました。

ただし、女性は僧侶に指一本触れることが出来ないので気をつけないといけません。
女性に少しでも触れてしまった時点で、彼らの修行は0からスタートになってしまいます。
(正直、どこまで厳格に守られているのかは定かではありませんが、注意は
必要)

とは言え、チェンマイに来ることがあれば、このMonk Chatはとってもおすすめです。
ネットでは探すことの出来ない多くのことを学べます。

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