〈このページでは形容詞の比較級を取り扱います〉
動詞の「中立形」「現在進行形」を行ってきました。今回は動詞から一度離れて、形容詞の「比較級」に挑戦!
英語の「more 〜」や「〜er(taller, olderなど)」、つまり「(AのほうがBよりも)もっと〜だ」と比べる表現です。
「またややこしい変化表を覚えるのかな……」と身構えた方、どうぞご安心ください。
トルコ語の比較級は、形容詞そのものの形をtallerのように変化させる必要が一切ありません!
方程式
トルコ語で「AはBよりももっと〜だ」と言いたいときの方程式は、ズバリこれだけ!
A + B(名詞)+[dan / den / tan / ten] + daha + 形容詞
パーツを分解して見てみると、トルコ語の並び順は日本語と驚くほどそっくりなのが分かります。
- daha (ダハ) =「もっと(more)」にあたる言葉を形容詞の前に置くだけ!
- -dan / -den(ダン/デン) =「〜から(from / than)」を表す名詞の接尾辞。
日本語でも「Bから見ればもっと〜だ」と言うことがありますよね。
トルコ語も全く同じ発想で、「Bから、もっと、形容詞」という順番で並べるだけで比較級が完成します。
復習:「〜から」のパーツ (2択×2択のルール)
名詞の後ろにくっつける「〜から」のパーツですが、覚えているでしょうか?忘れていても大丈夫、ここでサクッと復習しておきましょう♪
ベースは -dan / -den の2択(ea母音調和)ですが、名詞の最後が無声音[f, s, t, k, ç, ş, h, p]で終わっているときだけ、音が -tan / -ten に化けます。
- a, ı, o, u 終わり ➔ -dan (無声音の後なら -tan)
- e, i, ö, ü 終わり ➔ -den (無声音の後なら -ten)
実際に文章を組み立ててみます!
例①:普通の名詞と比べる場合
Bu ev o evden daha büyük. (この家はあの家よりもっと大きい。)
- o ev[あの家] ➔ 最後の母音が「e」なので -den がくっついて o evden(あの家から/あの家よりも)。
- 形容詞büyükの前に daha を置いて、daha büyük(もっと大きい)。
- 繋げると:「この家は、あの家から、もっと大きい」
例②:最後が「無声音」で終わる名詞の場合
Uçak otobüsten daha hızlı. (飛行機はバスよりもっと速い。) ※hızlı[速い]
- otobüs[バス] ➔ 最後の母音が「ü」で、最後が「s(無声音)」なので、otobüsten になります。
💡 もっと会話が弾む!2つの応用テクニック
① 「私よりも」「あなたよりも」と比べたいとき(代名詞)
「あの家」などの名詞だけでなく、「私よりも背が高い」「あなたよりも若い」と言いたいときもありますよね。
代名詞にくっつけるときは、以下の形になります。
- benden daha 〜:私よりもっと〜
- senden daha 〜:あなたよりもっと〜
- ondan daha 〜:彼/彼女よりもっと〜
- bizden daha 〜:私たちよりもっと〜
- sizden daha 〜:あなた達よりもっと〜
例:Sen benden daha gençsin. (あなたは私よりもっと若いね。 ※genç:若い、-sin:あなたは〜です)
② 比べる対象(Bから)を省略して、単に「もっと〜」と言いたいとき
会話の中で「こっちの方がもっと安いよ!」とか「もっと大きいのはありますか?」と言うときは、比べる対象をわざわざ言わずに、【 daha + 形容詞 】 だけで使えます。
- daha ucuz:もっと安い
- daha iyi:もっと良い ※英語のbetter
トルコのお店でショッピングをしていて、「もうちょっと大きいサイズ/小さいサイズがいいなぁ」というときは、店員さんにこう言えば一発で伝わります♪
Daha büyük var mı? (もっと大きいのはありますか?)
形容詞の比較級のまとめは以上です!
動詞の激しい変化に比べると、「比較したい名詞に -dan/den をつけて、形容詞の前に daha を置くだけ」というルールは、簡単だったのではないでしょうか?
日本語の語順とほぼリンクしているので、頭の中で作文するのもすごく楽なはず。 街中で何かを見比べたとき、「Daha iyi!(こっちの方がいい!)」「Daha ucuz!(こっちの方が安い!)」と心の中でつぶやくだけでも、すぐに記憶に定着するはず。
次回は、この流れのまま「一番〜だ」を表現する、これまた超簡単な形容詞の「最上級」をサクッとまとめていきましょう♪
