〈このページでは過去形の否定文を取り扱います〉
肯定文に続いて、今回は過去形の「否定文」をマスターしていきましょう!
英語だと、「didn’t + 動詞の原形」、「〜しなかった」と、過去の出来事を打ち消す形です。
「昨日はどこにも行かなかった」「お肉は食べなかった」「チャイは飲まなかった」など、自分の行動を説明するときに欠かせない表現です。
さて、ここで皆さんに朗報。
前回の肯定文では、「語幹の最後が無声音なら、d が t に化ける(gittim など)」という、ちょっと硬い音のパズルがありましたが、なんと今回の否定文では、あの「t に化けるルール(濁音化の罠)」を 1ミリも考える必要がありません!
すべての動詞において、過去のパーツは「 d のまま完全に固定 」されます。
肯定文よりも遥かにシンプルで、頭の整理も一瞬で終わっちゃいます。肩の力を抜いて、サクッと攻略していきましょう♪
動詞〜過去形・否定文〜
基本のルールは、動詞の語幹に、否定を表す「-me / -ma」をくっつけてから、過去のパーツ「di / dı」を繋ぐだけです。
方程式
語幹 + 否定の「-me / -ma」 + 過去の「-di / -dı」 + 過去用の人称接尾辞
否定のパーツ(me/ma)が入るおかげで、後ろに続く過去のパーツは 「 -di 」 か 「 -dı 」 の実質2択 に絞られます!なぜなら、直前が「e」か「a」にしかならないからです。
- e / i / ö / ü グループ ➔ -medi
- a / ı / o / u グループ ➔ -madı
後ろにくっつく人称接尾辞は、肯定文のときと完全に一言一句おなじ短いパーツ(-m, -k, -n…)をそのまま使い回せばOK!
では、実際の2つのパターンを並べて見てみましょう♪
① 語幹の最後の母音が e i ö ü のパターン =【 -medi 】
動詞:gitmek[行く] ➔ 語幹は git
母音が「i」なので、使うのは -medi グループです。
「私は行きませんでした」と言いたい場合、
git(語幹)+ medi + m(ben用の接尾辞)= gitmedim
→ Ben gitmedim.:私は行きませんでした。
| 主語 | 活用形 | 意味 |
| ben | gitmedim | 私は行かなかった |
| biz | gitmedik | 私たちは行かなかった |
| sen | gitmedin | あなたは行かなかった |
| siz | gitmediniz | あなた達は行かなかった |
| o | gitmedi | 彼/彼女は行かなかった |
| onlar | gitmediler | 彼らは行かなかった |
★肯定文のときは gittim と「t」が力強く響いていましたが、否定文では間に me が挟まるので、マイルドな「d」の音(gitmedim)に完全固定されます。これが「tに化けない」という朗報の正体です♪
② 語幹の最後の母音が a ı o u のパターン =【 -madı 】
動詞:almak[買う/取る] ➔ 語幹は al
母音が「a」なので、こちらは -madı グループを使います。
「私たちは買いませんでした」と言いたい場合、
al(語幹)+ madı + k(biz用の接尾辞)= almadık
→ Biz almadık.:私たちは買いませんでした。
| 主語 | 活用形 | 意味 |
| ben | almadım | 私は買わなかった |
| biz | almadık | 私たちは買わなかった |
| sen | almadın | あなたは買わなかった |
| siz | almadınız | あなた達は買わなかった |
| o | almadı | 彼/彼女は買わなかった |
| onlar | almadılar | 彼らは買わなかった |
動詞の過去形・否定文の活用は以上です!お疲れ様でした。
「語幹に -medi / -madı をくっつけて、過去用の短いお尻(-m, -k, -n…)をガッチャンコするだけ!」
驚くほどスッキリしていて、拍子抜けしちゃいましたよね。
日常会話でも、「(勧められたけど)私は食べなかったよ」「(誘われたけど)行かなかったんだ」と、自分の意思や状況をクリアに伝えるときに大活躍する形です。
ぜひ声に出して、この「メディム」「マディク」という過去形否定のスムーズなリズムを口に染み込ませてみてくださいね。
