フェズには2泊しかしないので、昨晩遅く着いた私たちには、観光できる日は実質今日1日のみ。
まずはホテルの屋上で朝食をいただきます。
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バゲットにモロッコパンケーキ、そしてマフィン。どれをとっても炭水化物ばかりでしたが、、、どれも美味しかったです。
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モロッカンティーにはミントが入っていますが、これは大量すぎてもはやほうれん草に見える。
お腹もいっぱいになり、そろそろ出かけることに。
ホテルから歩いて数分のところにフェズ旧市街はあります。
別名「世界一の迷宮都市」。
1981年に世界遺産に登録されたフェズ旧市街。
8世紀にモロッコで初めてイスラムの王都として作られたこと、また保存状態も良く、宗教や商業、文化などさまざまなものを知るのに重要な場所であるというのが登録理由のようです。
このブー・ジュルード門から入っていきます。
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まず最初に訪れたのはブー・イナニヤ・マドラサという名の神学校。
1人20ディルハム(約260円)の入場料が必要。こじんまりとはしていますが、見応えはそれ以上。
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約5年かけて1356年にできたこの神学校は、モロッコの原住民ベルベル人の王によって建てられました。
神学校なんですが、モスクにも必ずあるミナレット(塔)がついていて、礼拝堂としての役割も果たしていたようです。
よく見ると壁に貼られたタイルが場所によって微妙に違っていました。
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理解できるような出来ないような、入り組んだ模様。
マドラサを出て、さらに南に下っていきます。迷路のようなのでもはやどっちに向いているかよくわかりませんが。
こちらはとある案内標識。
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一番上はモロッコ公用語のアラビア語で、2段目にはもう一つの公用語であるベルベル語。
以前出会ったベルベル人は、ベルベル語に使用されるこの文字(ティフィナグ文字)を読むことは出来ないと言っていましたが、モロッコで公用語になっているのでこの文字はモロッコの至る所で見られます。今でこそ学校でベルベル語を習うと言っていたので読める人は増えているかも知れませんが、実際、読み書きは出来ず会話しか出来ないベルベル人が多いのかも知れません。
(ベルベル人と書きましたが、差別的な意味を含んでいるので本当はアマズィグ人と言うほうが現地だと無難です)
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フェズにももちろん猫は多く、商品の上に堂々と座ってます。何なら寝てます。
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猫にとって人気スポットはやっぱりお肉屋さん。
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みんなとっても行儀良く座っています。
メリニデスの墓
旧市街から歩いて30分ほどのところにある丘に行っていました。
行きは、基本登り坂なのでかなりしんどかったですが、やっぱり登り切った後に見れる景色はそのしんどさを後悔させません。
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墓地の中を登っていくのは気が引けそうになるんですが、この墓地は13〜15世紀に建てられたもので、思ったよりかなり古かったので何だか安心。(なぜに古いと安心なのか謎)
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ここで恒例のコーヒーを飲み、そろそろホテルに戻ることにします。
その前に、明日の移動の出発場所であるバスステーションに寄って確認してから帰ろうと思います。