今日は、この20年ほどで「メデジンで最も危険な場所」から「最も人気の観光スポット」の一つになったコムナ13の愛称で知られるサン・ハビエルを訪れました。
今回は、無料ツアーがあるということで参加しました。(とはいえ、基本チップは払います。)
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その昔、コロンビア政府はコムナ13の地域に住むことを違法としていたため、ここには基本的なインフラは整っていませんでした。もちろん警察からのサポートもなし。
その結果、コムナ13は麻薬密輸と武器密売が蔓延ることに。
一般人も争いに巻き込まれるような絶望的な治安だったのは1980年から90年頃。
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ツアーを案内してくれるのはコムナ13で生まれ育った、男性のスタッフ。
自分達の親世代はがっつり抗争に巻き込まれていたりと、リアルな話をたっぷり教えてくれました。
かつては「世界で最も危険な都市」と呼ばれたメデジンは、今では「世界で最も革新的な都市」と呼ばれていたりします。
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コムナ13は、多くの壁が芸術的なグラフィティーが描かれていたり、若者はブレイクダンスやヒップホップダンスのようなritmo exóticoというダンスを踊っていたり、町からアートを感じずにはいられません。
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またオシャレなカフェやレストランが立ち並ぶコムナ13は、国内外から沢山の観光客で賑わっています。
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特に今日は日曜日ということもあってか、フォトスポットはとっても混んでいました。
途中、立ち寄ったアイス屋の壁にもサラッとおしゃれなグラフィティが描かれています。
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また、ここコムナ13にはエスカレーターが設置されています。
このおかげで、町の上の方に住む住民たち降りるのにかなり時間を節約できるようになりました。
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私がちょうど小学生くらいの時に、ここで人々が争い血を流していたなんて、この景色を見てもなかなか想像できません。
でも今日のコムナ13はみんなが笑顔で平和、そして活気に満ち溢れていました。
これからもずっと、みんなが笑顔を絶やさない町コムナ13であってほしいと願うばかりです。