カッパドキアの観光も終え、続いてやって来たのはバスで1時間ほど東に行ったところにあるカイセリという街。
市内には140万人ほどが暮らしています。
ここは、他のトルコの街と比べてイスラム色が強く、多くの女性はアバヤを身に付けていたり、挨拶もトルコ語の「メルハバ〜」よりイスラム教の「アッサラーム・アライクム」と言ったり、お酒を売っているお店が少なかったり。。。
街中を歩いていても、どこかドバイの雰囲気を感じたり、エジプトのにおいがしたりと、数ヶ月前の記憶がよぎります。
中心には城壁が残っているカイセリ城があり無料で入ることができます。
今でも定期的にイベントが開催されていたりして、中はキレイに手入れされ新しい雰囲気を感じます。
どこからともなく、トルコ人のおじさんがふわぁっと現れてこのお城の説明をしてくれようとしますが、我々のトルコ語では少ししか理解できません(笑)。でもその一生懸命伝えようとする気持ちがありがたかったです。
そう、ここカイセリは人がみんなフレンドリーで優しいんです。
トルコ内でも特にその人柄の良さを感じました。
市内には服屋メインのバザールもあります。
イスタンブールのバザールと違って、地元民向け。誰も外国人の私たちに売りつけようとしてきません(笑)。のんびり見て回れます。
バザールを出て少し歩くと、行列をなしたロクムのお店が見えてきました。
そう、トルコ発祥の甘いお菓子。砂糖とデンプンで作られています。
このグルグル巻きのロクムは食べたことがなかったので、1個だけ食べてみたいけど、果たして1個だけで売ってくれるかな〜と店前でゴニョゴニョしてたら、並んでる男性に声をかけられます。
「君、ロクム食べたことあるの?」
「あるけど、このタイプはないんです。1個だけ書いたいんですけど。。。」
「お店の人にお試しで1個もらってあげるよ!」
え?客がお店の人にそんなこと頼んでくれるの?(笑)
と思ったのも束の間、お店の人も笑顔で渡してくれました。
モッチモチの食感で、思ったほど甘くなく(甘いのは甘い)美味しい!周りには軽くココナツフレークのようなものがかかっています。
でも1個で満足!
ありがとうと伝え、申し訳ないですがいただくだけいただいて後を去りました。
声をかけてくれたトルコ人の男性は現在ドイツに住んでいて明日帰るためお土産に大量のロクムを買って帰るそうです。
市内中心には、もちろんモスクもあります。
あと、ここカイセリは他の街より草花の手入れが行き届いてきます。
歩いていてとても気持ちいい。
市内には少し大きめの公園があり、ここはトルコのおじさん達の憩いの場になっていました。
特に今月はラマザン(ラマダン)の月ということで、日の入りまで食べることも飲むことも出来ないので、おしゃべりをして時間が過ぎるのを待っているようにも見えます。
カイセリにも時計塔はあります。やや小さめのタイプ。
カイセリには路面電車が走っています。夜中遅くまで走っていました。
売店のパンも剥き出しのまま売られています(笑)。
(イスラム教はラマザンですが、イスラム教徒じゃない人や、そこまで信仰深くない人は通常通り食べています)
カイセリの街自体はこぢんまりとしていますが、それでもお店はたくさんあったりバザールは賑わっていたり、近くには大きめのショッピングモールがあったりと、生活するには何不自由なく暮らせそうなちょうどいいサイズの街です。人も優しく、困っていたらすぐ助けてくれます。
もちろんレストランもたくさんあり、手頃で美味しいです。
トルコのお気に入りの街の一つになりました。