今日はサマイパタからタクシーで15分ほど行ったところにある世界遺産エル・フエルテに行きます。
フエルテとはスペイン語で「強い」と言う形容詞もありますが、名詞だと砦を表します。
タクシーはすぐ見つかりました。
ほっぺたがコカの葉でパンパンのおじさんドライバーです。
かなり年季の入った車でしたが、無事エル・フエルテに到着。
私たちがエル・フエルテを回っている間は、おじさんは駐車場で待機してくれるとのこと。
砦へ行くまでの道のりでも、なかなか素敵な景色を味わえます。
歩いて15分くらいでメインの砦に辿り着きました。
これは1400年頃に建てられたもの。(建てられたというか、削られたというか。。。)
砦と言っても、敵から攻められるのを守っていた場所ではなく、宗教的な役割を果たしていたと言われている場所。
山肌の岩を削って表しているのは動物のプーマや爬虫類のヘビ。ここからはっきり見るのは難しかったですが、確かに模様が刻まれています。
これは神様へ捧げる儀式のためと言われています。
また、ここはUFOの発着場であったという説もあるようで、個人的になんともワクワクする場所です。
砦の横部分には人が入るくらいの大きさの窪みがあります。
ここにはかつてインカ時代に、(先祖などの)ミイラを入れていたそうです。
こう言うところからも、宗教的な役割を果たしていたことがうかがえます。
ここはスペイン人がかつて定住していたと言われる、スペインのアンダルシア地方の建築が見られる遺跡。
彼らがここに住んでいたのは、ずっと後になった16〜17世紀頃。
確かに、南米を植民地にするのに、アンダルシア州から多くのスペイン人が訪れていたため南米のスペイン語はアンダルシアの方言に一番似ているという話は聞いたことがありました。
そして、アンダルシアといえばかつてイスラムの支配下にあった場所。
ここ、ボリビアのエル・フエルテでもイスラムの雰囲気を受け継いだアンダルシア建築が建てられていたと考えると、世界は繋がっているんだなぁと感じさせられます。
尚、市内には博物館もあります。
エル・フエルテの入場チケット代にはこの博物館も含まれているので、エル・フエルテを訪れる方はこちらもお忘れなく。
私たちは先にこちらの博物館を訪れていました。規模は大きいものではありませんでしたが、かなり興味深かったです。
エル・フエルテ。世界遺産のわりにそんなに知名度はないかも知れませんが、(実際、私たちが訪れたときも観光客の数はかなり僅かでした)なかなか見応えのあるものでした。