今日は久々の電車移動。ブルガリアの首都ソフィアから、東にあるプロヴディフというブルガリア2番目の街へ向かいます。
ソフィアの駅はバスステーションのすぐ横にあり、メトロも近く、乗り換えなどの場合はとても便利です。
電車は基本的にグラフィックアートが描かれていて、ブルガリアをふんだんに味わえます。
ブロヴィディフ行きは10Иホームから出発。Иというのは、東という意味のИЗТОК(イズトク)の頭文字を表しています。
同じホームには10Зというものもあり、これは西というЗАПАД(ザパド)の頭文字。全て数字の103にも見えますが、実はキリル文字のЗで、ローマ字表記だとZになります。
駅のロビーにある電子掲示板で事前に確認できます。
電車は時間通り10:30に発車。予約していた6人がけのファーストクラスに乗り込むと、私たち以外に二人が乗っていました。
ファーストクラスという名前ですが、上記の写真でもわかるように電車自体が古いので日本で乗れるような快適なファーストクラスではありません。西欧で数十年前に使われていたタイプの電車です。
値段も、一人830円くらいで乗ることができます。
(ちなみにセカンドクラスは8人がけ。数十円しか違いません)
一緒のキャビンに乗り合わせたフランス人の男性と話が弾み(こちらの人はおしゃべり好きが多い)、キャビン内や到着したプロヴィディフ駅の写真を撮り忘れていたことに後から気づいたのですが、車内は案外広くゆったりしたスペースを確保できます。スーツケースは頭上に置く必要がありますが、安定していて落ちたり動いたりすることはありませんでした。
このフランス人男性は、(日本で言う)中学校の歴史の先生で、私たちにも色々なことを教えてもらいました。奥さんがブルガリア人で、ブルガリアに関することもとても詳しい方でした。
あと2年で定年を迎えるらしく、その時が来るのをとても楽しみにしていました(笑)。
定年後はブルガリアに定住して、一年の半分をプライベートボートがあるギリシャで過ごすとのこと。
とても素敵です。
最近フランスでは講師になりたがる人が少ないそうで、講師の人手不足が問題だと彼は言っていました。若い講師が職についても、自分に合わないと言ってすぐ退職してしまうことも多いんだそう。
生徒が思う良い先生は、”多くの宿題を課さず、一緒に遊んでくれる甘い先生”。そして、そういった生徒の期待に応えようとすると、いずれは生徒の思うがままになり崩壊しかねません。
もちろん、そのやり方でうまくいってるケースもあるかもしれませんが、講師の人手不足が起こっているのは事実。彼の話を聞いて、色々考えさせられます。
とまぁいろんな話をしていると、2時間半の電車はあっという間でした。
彼は電車を乗り継いで、あと1時間ほど東に進んだ街へと向かうそうです。
彼とお別れをして、予約していた宿へ向かいます。
今日の空は終始、雨模様。
道路がガタガタしている中での移動はなかなか大変でしたが、駅から15分ほど歩いて無事アパートに到着。
今日は近くのスーパーで食料を調達した後、洗濯をして夜ご飯を作ってゆっくり過ごしたいと思います。
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