体験lリシタンにある日本語学校へ

・ウズベキスタン2/Uzbekistan2

2泊3日の、日本語学校見学はあっという間に過ぎました。

ここに習いに来ている生徒たちのレベルは様々。

小学低学年〜中学年くらいの子達は、ひらがなとカタカナを自習時に何度も何度もノートに書いていたり、授業では、「これは〇〇です。」といった入門レベルを習っていたり。
そうかと思えば高校生くらいの生徒たちはレベルが上がり、例えば私が実際に受けた質問の一つに、

「学校では、化粧なんかしてはいけない。」の、なんかとは一体何ですか。

というものがありました。みなさんはこれを聞かれて咄嗟に答えられますか?
私は眉間にシワを寄せ考えます(笑)。

ラッキーな事に、その生徒の子が見せてくれた教科書に日本語で簡単に説明が書かれていました。

この文の用法は「否定の気持ちの強調」。化粧をしてはいけないという否定の気持ちを強く表しています。

そういえば「なんか」って日本人はよく使いませんか?
しかも、色んな意味で使われています。

「週末は買い物なんかに出掛ける。」
「私なんかにこの仕事は出来ない。」
なんかさぁ、今日暑くない?」などなど。。。

正直、英語を教えるより日本語を教える方がはるかに難しいと思います。日本語の先生はすごい。

ここには、ボランティアで日本語を教えに来ている大学4年生のイロダちゃんという女性がいます。日本語がペラペラのみならず、笑い方やふとした仕草が日本の女の子みたいで、しかもそれがとっても自然なんです。

こんな人がボランティアで教えに来てくれていたら、ここの生徒も安心だろうなぁと思います。

また、中央アジアの日本語スピーチコンテストで見事優勝したヨル君と言う男の子は、今年の12月に京都に学生としてやってくると言います。

みんな私たちが関西出身だと分かると、関西弁を教えてほしいと目を輝かせてくるのです。

来月日本語テストなのに、テストでは全く意味のない関西弁。だけど、関西弁ネイティブに会える機会なんて滅多にない彼らにはどうやら貴重なようです。関西弁を喋れて良かったと思えた瞬間でした(笑)。

ここの校長のガニシェルさんは、基本的に日本語を独学で覚えたんだとか。独学で覚えた彼が日本語学校の校長を務めるなんてちょっと皮肉ですが、彼の生徒たちに対する愛は立派なもの。ここに通う生徒たちは学費が無料。
(主に)日本からの寄付金や私たちのような宿泊者の宿泊代がそのまま学校の運営費に使われるそうです。

寄贈されている教材

特にコロナ時期は運営が大変だったというガニシェルさんは、持っていたマンションを売ることも余儀なくされたそうです。それでも学校を続ける彼。

ここに通う子供達のピュアな眼差しを見ると、そうせざるを得ないのも納得できる気がします。

学校の入り口ドア

ちなみにここに通う学生たちは、基本的にウズベク語以外にロシア語もペラペラ。英語も話せる子がほとんど。中には、それらの言語に加えタジク語と言うタジキスタンで話されている言語が母国語という子もいます。

どうやら我々島国で育つ日本人とは、環境が全く違うようです。

とても刺激的な時間を過ごすことができ、彼らに感謝です。

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