今日は、チェンマイでの1番のイベントでもあるエレファントツアーに参加してきました。
チェンマイでは沢山のツアーがありますが、私たちが参加したのはこちら。
Elephant pride sanctuary
タイの北部にも一部住んでいるカレン族の血を受け継ぐここのオーナーのチャンチャイさん。
英語のみならずなんと日本語がとっても堪能で、しかも日本の永住権を持っていて、日本が大好きな方。
コロナということもあって、過去2年間はツアーを開催することが出来ず、とても大変だったと言います。
今日の、私たちを含め8名の参加者とのツアーにとても喜んでいて、特に私たちとは日本語で話すことが出来ると言ってとっても喜んでくれました。
象との触れ合いツアーというと、象の背中に座って歩いたりするイメージを持っていましたが、彼らのツアーはそういう事はしません。
あくまで「象の日常を一緒に体験する」というのがコンセプト。
象の背中に乗るのは、重さ的には何の問題もないけど、椅子を繋げる為、体に巻き付けるロープが象にとってとても負担なんだと教えてくれました。
ロープが象の体に擦れて、怪我をしてしまうのです。
17年前にバンコクで乗った象のことが頭をよぎります。そんなことなんて何も考えずに、思い出作りという気軽な気持ちで乗りましたが、あの時の象はどんな思いをしてたんだろう。
チャンチャイさんはジャングルで生まれ育ち、そこには一緒に暮らす象たちがいました。彼らにとって、家族である象を決して見せ物にしたりしないのです。
今回のツアーでは色々考えさせられました。
市内から車で1時間半ほどかけて、チャンチャイさんの敷地にいる象たちに会いにいきます。
山道をウネウネ進み、酔いそうになりながらもようやく到着。
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歩いて象たちのいるところへ向かいます。
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いたぁ!
ここには、4頭の象が暮らしています。その内お母さん象のブンチャンは妊娠中。もうすぐ赤ちゃんを出産予定だそう。ちなみに象は妊娠期間が最も長い動物。その期間は22ヶ月!
ツアーには、アメリカの4人家族、アイルランド人とフィリピン人の先週結婚式を挙げたばかりの夫婦と一緒になりました。
まずは、象たちに餌やりをします。
餌やりを通して、象たちに自分のことを知ってもらいます。目を見て、とにかく話しかけながら餌やり。草食の彼らにはサトウキビやバナナの葉っぱなどをあげます。
「ボン」と言うのは”up“を意味し、餌を口に入れてあげる際に、象に鼻を上げてもらうために言います。
がしかし、私の発音が悪いのかなかなか鼻を上げてくれません。
そのため、象の鼻先に餌を置きます。すると自分で鼻をクルッと回して餌を掴み、そのまま口へ持っていきます。
象の鼻って、思っていたより器用なんです。
仲良くなってくると、ほっぺにキスをしてくれたり、鼻を使ってハグをしてくれたります。
キスは、まるでダイソンの掃除機かのような吸引力でした。
次は、ジャングルをお散歩です。
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象と一緒に歩くなんて想像したことがなかったので、夢のようでした。
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草や小さい木を食べたり(さっきの餌は足りなかったようです)、小さい木の根っこを抜こうとしたり、、、そしてこのジャングルは彼らにとってトイレにもなります。歩いていると、突然止まって放尿し出すので、象の後ろは歩けません(笑)。糞もしますが、草食の彼らのため、においが全くありません。
彼らは完全無農薬の意識高い系ナチュラルビーガンです!
そういえば、象と触れ合う間、私たちはこんな服を着ます。
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これはチャンチャイさんたちから貸し出された服。彼らの”におい”が付いたこの服を着ることで、象たちは私たちを家族の一員と思うのです。
象は、視力や聴力はそこまで良くないですが、嗅覚はとっても良いそうです。
お散歩が終わると我々人間たちのランチタイム。
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包まれたバナナの葉っぱを開くと、
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ほんのりニンニクの味がする野菜炒めと、炒飯、目玉焼きにチキン。そしてデザートのスイカ。
どれもとっても美味しかったです。(スイカの残りはこの後、象さんたちにあげました)
素敵な景色の中、みんなで一つのテーブルを囲んで食べるご飯は更に美味しく感じます。
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お昼ご飯を食べて少ししてから、水着に着替えて象たちと泥遊び。
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自分の手足じゃ痒いところがかけない象たちにとって、泥でゴシゴシしてもらうのは気持ちいいそうです。象たちも自ら泥に浸かって、地面にゴシゴシしていました。(みんなの顔が写ってしまうので写真はあまり載せることができませんが、みんな象に泥をかけられて全身泥まみれになっていました(笑))
さっき付けた泥をすぐ近くの小川に行って落としに行きます。
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気になる方は是非こちらをチェックしてみて下さい。また、YouTubeのTJチャンネルでもこちらを取り上げられていたので映像で見る事も出来ます。
そして最後はなぜか円になり参加者それぞれが順番に真ん中で水をかけられるという罰ゲームみたいなことが起こりました(笑)。
でも、こんなはしゃいだのはいつぶりだろうって思うほどとっても楽しかったです。
チェンマイのホテルなんかではもっと安いエレファントツアーも紹介されているようですが、こういうところは、あくまで象を商業に使っているところが多いのです。写真も見せてもらいましたが、4頭の象に30人以上の観光客が参加していました。
これじゃあ、象にとっても観光客にとっても良くないはずです。
チャンチャイさんのところは、一度に最大10名しか参加出来ません。
だから一頭一頭としっかり向き合うことができます。
そして、人生でおそらく1度になるであろう私たち観光客にとってのこの機会を、素敵な思い出にしてほしいと強く思うチャンチャイさんは、妥協はしません。
象やチャンチャイさんたちから学ぶものがたくさんありました。
参加費は決して安いわけではありませんが、このツアーに参加して本当に良かったと思います。
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