モンテネグロ滞在初日、宿のオーナーにおすすめのモンテネグロ料理を聞いてみると、それまで観光地をイキイキと饒舌に説明してくれていたのがウソかのようにどもります。
「あんまりないんだよね〜。」
と申し訳なさそうに言います(笑)。
でも絞り出して教えてくれたのが
「チェヴァプチチ」
日本のハンバーグに似た食べ物です。もちろん他にも美味しい食べ物はありましたが、モンテネグロ滞在中は主にチェヴァプチチをいただきました(笑)。
私たちが実際に食べたモンテネグロ料理をまとめます。
ウルツィニ編
ウルツィニは、南にあるアルバニアからは車でおよそ1時間で到着できるほど近く、アルバニア語を話せる人も少なくないようです。
ここで食べたチェヴァプチチのお店をご紹介します。
Ćevabdžinica 9
泊まっていた宿から歩いて3分ほどのところにある、いかにも地元民に愛されていますという雰囲気のお店。
チェヴァプチチは、セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナなどでは国民食とされているようですが、モンテネグロでも日常的によく食べられているそうです。
なんてことないパンが添えられています。このパンも主張こそしませんがしっかりと美味しさを秘めています。余計なことはしていないはずなのに、風味、焼き具合、食感が最高なのです。
バル編
バル、またはバールは人口4〜5万人と小さく、こぢんまりとしていてかわいい町です。
Konoba Trpeza
バルにある駅のすぐ目の前にあるレストラン。
メニューはセルビア語でしたが、ウェイターの男の子が英語で教えてくれました。
店内は、モンテネグロで人気の曲らしきものが結構な音量で流れていました。曲調は、なんとなくですがアンルイスみたいな感じ(笑)。
ここでもいただきました、チェヴァプチチ!
5本入って、キュウリやキャベツの野菜もしっかり入っています。
お肉の臭みは一切なく、ちょうどいい具合の弾力もありつつ噛みやすい柔らかさ。
これで1,5ユーロなので驚きです。
こちらはチキン。シンプルに炭火焼きをしたチキンほど美味しいものはありませんね。
コトル編
コトルは、モンテネグロの中でも人気の観光地の一つ。外国人観光客にも人気のお店をご紹介します。
BBQ Tanjga
ここはモンテネグロの中で最もおすすめのステーキレストラン。ボリュームたっぷりです。
バスステーションを出てすぐのところにあるこのお店は旧市街にあるお店と比べても比較的リーズナブル。
英語を話す店主は、とても気さくに話しかけてくれて、大阪の下町にある定食屋を彷彿とさせます。
メニュー上これは一人前表記だったんですが、お肉だけで450gとのことだったので私たちはこれを2人でシェアしました。(日本だと一人必ず一品頼まないといけないお店も多いですが、こちらはそんな細かいことは気にしません!)
もちろんチェヴァブチチも入っています。ポークステーキにチキンも。どれも柔らかくて炭火の風味があってとっても美味しかったです。
これは店主がサービスで出してくれた鶏肉。ホロホロで美味しかった。
案の定、二人ともお腹いっぱいになり、ポテトとチキンは持って帰ることにしました。
そして、最後にはデザートのサービスまで。。。
フォークは刺さったままのご提供。なんかオシャレに見える(笑)。
甘いのは苦手な私たちなんですが、これは美味しすぎて一人一切れでも全然食べられるほどでした。
間にあるカスタードクリームが最強に美味しくて、これだけ食べに再来したいほどです。
(メニュー表には2ユーロと書いてあったんですが、これはお店からのプレゼント)
ちょっとサービスが過ぎます。
これで8,5ユーロ。二人で充分な量と満足感でした。
お店の壁には世界地図が描かれていて、自分の出身地に名前やコメントを書いてーと頼まれます。
コトルに来ることがあれば、ここは絶対におすすめの場所です。
Caffe Pizzeria Sapori
ショッピングモールに入ったレストランです。
一見、フードコートのような雰囲気なんですが、味は侮ることなかれ。
冷凍でチンした料理ではなく、キッチンで一から作っています。
ここでもいただきました。チェヴァブチチ。塩っけはきつめでしたが、奥にあるピタに野菜と一緒に挟んで食べるととても美味しかったです。
モンテネグロでは、どこで食べてもチェヴァプチチにハズレはない気がします。
ここには2回お邪魔しました。
日替わりメニューがあるということで、この日はリゾット。
なんと言ってもモンテネグロでは珍しく味付けが優しめ。。。美味しかったぁ。。。チキンと野菜が入っていて、お皿の端にはバルサミコがおしゃれにかかっています。
モンテネグロはイタリアの影響もあってか、ピザやパスタ、リゾットも美味しいようです。
私は滞在中の食事の大半をチェヴァブチチに費やしてしまったんですが、何を食べても美味しいのは間違いなしです。
[番外編]
コトルではエアビーを利用したんですが、滞在の最終日前夜、オーナーの奥さんがモンテネグロの郷土料理を振る舞ってくれました。
その名もカチャマック
初めて聞く料理にワクワクします。
とうもろこしのお粥と喩えられるように、食感が柔らかく、とうもろこしの風味もしっかりあります。
上には牛乳を長時間煮込んで作るカイマクというソースがかけられていて、混ぜながらいただきます。塩っけもいい具合にありついスプーンが進みます。オートミールが好きな方はこれも好きなはず。
ということでモンテネグロでは正直ご飯に期待はそこまでしていなかったんですが、結果どれも美味しかったです。