とある旅行記。〜フランス編〜

旅行記

日本という国を世界地図で見てみると、スイカの種ほどの大きさしかありません。
だけど、そんな小さな日本にすら、古い歴史があり文化があります。
なんでも手に入る大都会があれば、時が止まってしまったんじゃないかと思うほどの静かな田舎もあります。同じ人種でもいろんな考えを持った人がいて、日々いろんな刺激を受けて生活できる国、日本。

だったら、そのスイカ以上ある大きさの海外では、一体どれほどの経験ができるだろう。

そう思った私は、ふと旅行に出かけようと思ったのです。
2010年7月のことでした。

この旅で、私はいろんな人と出会いいろんな体験をし、いろんな景色を見ました。月並みかもしれないですが、この度を通して私の頭には「一期一会」という言葉以外思い浮かびません。

日本の考えや生活というのは、世界からするとほんの一部にすぎなくて、決してそれが全てではない。日本の常識は決して常識ではない。そう思わされます。

これは、あくまで私が経験して私の心で感じたことです。
せっかくなので、文字にして残そうと思ったのです。


よければ、読んでみて下さい。

とある旅行記。〜イギリス編〜はこちら。

フランスでの話。(2010/8/16-8/23)

パリは、まるでおとぎ話に出てきそうな街。

ロンドンから3時間かかると思っていたら、時差が1時間あることを知らず、なんと2時間ちょいでロンドンからパリに到着。

私の家から大学までかかっていた片道2時間半よりも早いです。

パリのNord駅に着いたのは、予定より3分遅れていて、ホームに降りて電光掲示板のところまで、急いで向かうと、友達が待っていてくれました。

ギリシャの友達と出会った時に一緒にいたフランス人の友達。
急遽泊まらせてもらうことになったのです。

パリの最初の夜、一緒にフランス料理を食べに近くのレストランへ行くことにしました。フランス料理と聞くと、堅苦しくてお高いイメージでしたが、本場のフランス料理屋さんは日本の居酒屋のように気軽に食べられるところなんです。
フランスはレストランやバーの中ではタバコが吸えないから、途中から外で食べていましたが、一つびっくりしたことが。
見知らぬ人でも普通に「タバコちょーだい!」ということ。
友達が吸っていたら、30分くらいの間に3〜4人の人が聞いてきました。
日本では、ここまで頻繁にはないんじゃないかなと思います。
友達作りとしてはありそうですが、ここでは純粋に吸いたいから!
タバコをゲットすると、「メルシー♬」と言って笑顔で去ります。

次の日は、パリ観光の初日で、1人で電車に乗ったり散策したり、最初は不安もありましたが、行ってしまえばパリはすごくわかりやすく、全く迷うことなく不安にもなりませんでした。メトロも親切で、アテネでのメトロで感じた雰囲気と全然違いました。

最初の観光スポットはやっぱりフランスの顔、エッフェル塔!
想像以上に大きかったです。日本の東京タワーとは比べものにならない大きさで、4つ足から上に登れるんです。
そして、全てにエレベーターが付いています!
日本では見たことのないほどの観光客の数!日本の約10倍の観光客を誇るフランス。

納得!

エッフェル塔のすぐ横には大きなひろばがあり、ここも人、人、人でみんなが写真を撮っていました。
エッフェル塔のすぐ近くにあるユネスコの本部に足を伸ばしてみました。すると、さっきまでの人の数がウソかと思うくらい、誰もいませんでした。
そのまま軍隊の美術館もちらっと立ち寄り、その足でセーヌ川を越えてシャンゼリゼ通りにむかいました。

シャンゼリゼ通りは、思っていた以上に大きかったです。
ここを歩くときは、お〜、シャンゼリゼ〜♬を口ずさんでいました。
それくらいルンルンさせてくれる通り。
パリの街は、ほんの些細なものですら可愛くて美しくて細かい。
何気ない街灯や何気ない柵、何気ないマンホールに何気ない信号。全てが可愛い。
ただ、街を歩いているだけで、「なんでなん?」と笑み混じりのため息が出るくらい。
セーヌ川のすぐ横では、フランスの音楽に合わせてみんなが楽しそうに踊っていてこっちまでがウキウキしてきます。

いちいちオシャレな噴水

次の日は、友達の家の近くで開催されているイスラム系の人たちによるマーケットへ食材の買い物をするということで友達について行きました。
開催場所は、電車の高架下。

新鮮な野菜は果物、お肉や魚、調味料以外にも、衣服やおもちゃなんかもあり、様々なものが売られていました。
今まで行ったどの市場よりも人が密集していて、ぶつかりぶつかられ、踏み踏まれでしたが、私にとって全てが新鮮でした。
果物を何口も味見をさせてくれるところなんかは、日本の田舎を思い出させてくれます。

この日の午後は、あの有名なルーブル美術館へと出かけました。
美術館に入るまでにもかなりの列で、建物の中に入るまで20分くらいかかりました。セキュリティチェックを終えて中に進んで行くと、声がびっくりするくらい響いていて、そして暑かった。
最初は彫刻系から。説明が書かれている言語は全てフランス語でチンプンカンプンでした。
このときはまだ、ルーブルがどれくらい大きいかわからず、時間をかけて見ていたのです。

そして、ここに「モナ・リザ」はいました。
たくさんの人に囲まれ、見つめられ、写真を撮られながら。
モナ・リザだけはやっぱり特別でした。
何もない壁に唯一、一人。

どうでもいいけど、ルーブル美術館にあった私の1番のお気に入りの絵画は、愛する女性を亡くした男性が、横たわるその女性の両足を、必死に、そしてしっかりと抱きしめて泣いている絵でした。
いつの時代であっても、どこの国であっても、基本的なものは同じなんだなぁと感じさせられる作品でした。
ルーブル、最高に感動です。今までのどの美術館より素敵。
もっと見たかったにも関わらず、時間配分を若干間違え、最後の方はやや早歩きになりましたが、惜しむ気持ちを抑え美術館を去ることに。

そして、そのまま歩いてノートルダムへと歩いて向かいました。
友達と夜ご飯を食べるため、約束の場所へ向かう途中でもありましたが、あまりにもお腹が空き過ぎていたので、何か軽く食べようと思いお店に入ることにしました。
しかし、そのお店の店員の女性が、愛想のカケラもなく、失礼な態度だったので、その店を出ました。
あぁいう人はあんなところで働くべきじゃないと思います。
パリに限らずどこでもいますね。
そんなわけで、その横にあったお店でピザを買いましたが、今度は店員が陽気すぎる!インドかパキスタンあたりの若い男性。
私が日本出身だとわかると、
「50年前に僕は日本に行ったことがあるよ。僕は今80歳なんだよ。」
と言うのです。
びっくりするくらい寒い冗談。
冗談だったかすら不明。
あれは一体なんだったのか。
愛想笑いは下手な方じゃないと思っていましたが、さすがに頑張った。笑えてたかな。。。

フランスは本当に恋人の街。どこを見てもカップルがキスをしていて、幸せそうに歩いていたり、ワインを飲んでいたりします。もちろんこの国は離婚率も高いですが、その分結婚せずに子供を産んで一緒に暮らしている人もたくさんいると友達は言っていました。
結婚という法的な約束を取らないがゆえに、余計に相手を失いなくないという気持ちが大きくなるんでしょうか。
赤ちゃんができてから結婚をする、いわゆるできちゃった婚は、(最近は授かり婚が主流だそうですね)フランスでは50年くらい前の考えと友達に言われました。
子供ができたとしても、結婚をしないまま一緒に暮らすという選択肢がフランスにはある。もちろん日本にもその選択肢はあると思いますが、まだまだマイノリティ。


これから日本はどうなっていくんだろう。

そんなことを考えながら、待ち合わせの駅まで向かいました。なんとか友達とも会えて、一緒にレストランへ向かいました。
お店は、平日にも関わらず大繁盛です。席が空くまで少し待って、外のオープンテラスの席が空くとすかさず席ゲット!
贅沢にもフォアグラを前菜に、メインディッシュを頼みました。もちろん赤ワインも。
そして、フォアグラ用の赤ワインもつけています。
フォアグラには、フォアグラに合う赤ワインを合わせないとダメなんだとか。
フランス人は食にうるさいです。
だけど、さすがフォアグラです。ただただ美味。ありがとうございます。
こんな贅沢な食事、きっともう二度とできません。
正直、フォアグラで結構お腹がいっぱいになっていましたが、メインディッシュがきました。
(そういえば、私のお腹にはピザが入っていたのです。すっかり忘れてた。。。)
メインディッシュの見た目は、ソーセージ。
だけど、食感は全く違うもので、私はそれが何かわからず食べ続けました。

食べ終わると友達が一言、「それは豚の大腸だよ」。

次来ることがあれば、フォアグラをメインにしたいと思いました。

美味なフォアグラ

次の日は、パリ市内から少し離れたところにある、歴史の教科書にも出てきたベルサイユ宮殿まで足を運んでみました。乗り換えの少ない方法で行こうとしましたが、乗り換えの駅で、駅員さんに、ここからベルサイユ宮殿方面には電車が運行していないから、違う方法で行けと言われます。
結局、乗り換えて、次の電車に乗ってまた乗り換えるというかなり面倒な行き方になってしまったのです。
たどり着くまでに苦労すればするほど、目的地にたどり着いたときに感動するという哲学をギリシャあたりで感じていたので、愚痴を言わずに向かいました。

いや〜。ベルサイユ宮殿に関しては、苦労しようがしまいが、感動。
どこでもドアで行ったとしても感動!

やばった。ルイさん。まじすごいっす。尊敬っす。

自分を失う程の感動。

49年もかけて作り上げたらしく、それも納得。
宮殿の中に入ると寝室やシャンデリア、ドアノブですら細かくて、パリの街並みに溢れるあのデザインがどこからきたのか、わかった気がしました。

彼らにとったら見慣れていても、私みたいに外からきた者からすると、本当に素晴らしいとしか言えません。
改めて、フランスに圧巻されました。

遠目のベルサイユ宮殿

フランスは、実は言論の自由が日本やアメリカほどないそうです。特にメディアを通して。
だからか、友達同士で政治や経済、宗教の話も深く深くして、違う意見を持っていたらお互いとことんケンカになっても話し合うみたいです。もちろん全員がそうではないと思いますが、私が受けたフランスの印象は、国民一人一人が歴史や戦争を理解して自国のあり方もしっかり踏まえ、その上で自分自身の意見や考えをしっかり持つ。自分の国、自分の生活をよりよくするにはこうしたらいいという考えをしっかり持っている、そんなイメージです。

そんな彼らから見習うことはたくさんあると痛感したのです。

とある旅行記。〜ベルギー編〜はこちら。

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