観光|ガンジス川沿いの火葬場にて

・インドⅡ/IndiaⅡ

今日は、ガンジス川沿いをガイドのサンちゃんと巡りたいと思います。
私たちが滞在しているホテルまで迎えにきてもらい、ガンジス川へ向かいます。

川に近づくと、たくさんの薪が積み上げられていました。

これは火葬用の薪。ガスで行う人もいるそうで、すぐ近くにはガスで火葬する建物もありました。

川まで出ると、そこに火葬場がありました。

川に近い火葬台ほど位が高い

火葬場に来ている家族や親族の人たちは、男性ばかり。それもそのはずで、ここには女性は来ることが出来ないそうです。私のような観光客は可能ですが、当事者としてはここに来ることができません。
女性は家でお別れするそうです。

外の仕事は男性がして、家の仕事は女性が行う。これがまだまだ一般的な考えのインド。

ここでは「泣いてはいけない」というのが暗黙のルール。
誰も涙を流していません。男性たちはチャイを飲みながら語らい、その時の時間を過ごしています。

火葬場には、犬やヤギ、牛がうろうろしていたり、子供が川で遊んでいたり。
火葬場の横では結婚式が行われていたり、観光客が歩いていたりします。

とにかく、全てのことが大ごとではなく淡々と行われているのです。

火葬が済むと、遺骨の一部をガンジス川へ投げ入れます。
投げ入れることで、輪廻転生から解脱できると考えられているそうです。
つまり、これで天国に行けるということです。

そして、ガンジス川の水を小さな壺に汲みあげ、それを残った遺骨のある火葬台に背中向きに放ってその壺を割ります。

この行為で死者との別れとなるようで、放ってから決して後ろを振り向くことなくその場を立ち去ります。

しばらくして、ガンジス川沿いを北に歩いていきます。
ここでちょっとチャイ休憩。

まな板などは使わず、チャイに入れる生姜を横の石の上で刻んでいたのは見なかったことにし、美味しいチャイをいただきます。

ここはラリタガート。ガートというのは埠頭という意味で、ガンジス川沿いにやたら現れます。

その中でもこのラリタガートは一番新しく、若者や観光客で盛り上がっていました。

そんなガートの横にも、また別の火葬場があります。

火葬されずにボートで川の真ん中まで連れていき、布で包まれた遺体を流す光景も何度か見られました。
子供だったり、妊婦さんだったり、また交通事故など人生を全うできなかった人は、このガンジス川に流して、輪廻転生させてあげるという考えのもと、水葬を行うそうです。

ここガンジス川は、人生観について考えさせられる場所になったのは間違いありません。

つづく。。。⇨観光|ガンジス川でプージャを観賞

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