〈このページでは、子音を取り扱います〉
母音をまだ習得していない場合は、こちらを確認することをオススメします!
「デーヴァナーガリー文字を読めるようになろう!①〜母音編〜」
【子音(Consonants)】
子音を学ぶ上で、音の出し方を以下の5つに分けます。
① 喉音(Gutturals)
② 口蓋音(Palatals)
③ 反転音(Retroflex)
④ 歯音(Dental)
⑤ 唇音(Labial)
そして、①から⑤の各項目に、無声無気音、無声有気音、有声無気音、有声有気音、鼻子音というものがあります。それを簡単に確認しましょう。
・無声か有声か、、、
無声が日本語の「か」、有声が「が」になるように、濁音かそうでないかの違い。
これは分かりやすいと思います。
・無気音か有気音か、、、
無気音というのは、日本語の音と同じように発音すれば大丈夫。
問題は有気音。
これは日本語には基本的にない概念で、発音する時に息がたくさん放出される音。
例えば、「カ」の無声有気音は「カハ〜」のように、息(空気)を吐きます。
・鼻子音
日本語の「ン」と捉えてOK
(しかし、各項目に「ン」の音があり、厳密に言うと、音の出し方も変わります)
それではようやく音の出し方を5つに分けて見ていきます。
- ①喉音(Gutturals)
喉音は5つ!(というか全て5つずつです)
これは、つまり日本語の「か」や「が」を発音する時に似ています。
क (カ) -無声無気音
ख (カー) -無声有気音
ग (ガ) -有声無気音
घ (ガー) -有声有気音
ङ (ン) -鼻子音
難しいのは、鼻子音のङ (ン)。喉音は喉の奥を開いて声を出します。(「カ」を発音するように)
そのやり方で「ン」も同様に発音します。(「ンガ」のように聞こえるかも)
- ②口蓋音(Palatals)
これは、日本語の「チャ」「ジャ」「ニャ」のように、舌を口蓋に触れさせて出す音。
च (チャ) -無声無気音
छ (チャー) -無声有気音
ज (ジャ) -有声無気音
झ (ジャー) -有声有気音
ञ (ニャ) -鼻子音
- ③反転音(retroflex)
これは、舌を反り返らせて口蓋の奥の方に当てて出す音(あんまり奥だと苦しいです)
日本語の「た」より舌を喉元に近づける感じです。
ट (タ) -無声無気音
ठ (ター) -無声有気音
ड (ダ) -有声無気音
ढ (ダー) -有声有気音
ण (ン) -鼻子音
- ④歯音(dental)
これは日本語のた行、だ行そしてな行に近い。
歯音というだけあって、上顎前歯の後ろ辺りに舌を当てると正確です。
त (タ) -無声無気音
थ (ター) -無声有気音
द (ダ) -有声無気音
ध (ダー) -有声有気音
न (ン) -鼻子音
- ⑤唇音(labial)
これは日本語のぱ行、ば行そしてま行に似ています。
両唇を破裂させて出す音です。
प (パ) -無声無気音
फ (パー) -無声有気音
ब (バ) -有声無気音
भ (バー) -有声有気音
म (マ) -鼻子音
ここで、喉音から唇音までをまとめた表で確認です。
無声無気音 | 無声有気音 | 有声無気音 | 有声有気音 | 鼻子音 | |
喉音 | क | ख | ग | घ | ङ |
口蓋音 | च | छ | ज | झ | ञ |
反転音 | ट | ठ | ड | ढ | ण |
歯音 | त | थ | द | ध | न |
唇音 | प | फ | ब | भ | म |
最後に、その他としてまとめられた文字たちです。
三種類に分けることができます。また、音の出し方は、上の表のいずれかに属します。(気音を除く)
1.接近音(approximant)
『音声を調音する際、下の調音器官と上の調音器官を接近させてやや狭めの隙間を作り、そこに声帯音を共鳴させて作り出す無摩擦の子音である』Weblio辞典
・य (ヤ) 口蓋音
・र (ラ) 反転音 (横棒一本付け加えるとインドの通貨ルピーのマーク₹)
・ल (ラ) 歯音 (≒英語のLa )
・व (ヴァ)唇音 ※正確には、両唇を合わせているわけでは無いため唇音では無いですが、下唇に触れているので唇音のカテゴリーに入れるそうです。 (≒英語のVa)
2.摩擦音(fricative)
『調音器官を接近させて呼気の通路に著しいせばめをつくり、そこを呼気が通過するときに生ずる噪音』Weblio辞典
・श (シャ)口蓋音
・ष (シャ)反転音
(口蓋音であるशと反転音であるषは、音も似ているのでごちゃ混ぜで使われたりしているみたいです)
・स (サ)歯音
3. 気(息)音(aspirate)
『閉鎖音・破擦音が破裂または摩擦を起こし、母音にうつるまでの間に生じる[h]のような音。』Weblio辞典
つまり、どこも触れる事なくただ息を出してそれに乗せて音を出す。日本語の「ハ」に似ています。
・ह (ハ) 喉音
みなさま、お疲れ様でした。次は母音記号編です!母音記号までマスターすると、デーヴァナーガリー文字の大体のことがわかってきます!(ざつ(笑) )
デーヴァナーガリー文字を読めるようになろう!③
とにかく【母音(Vowels)】と【子音(Consonants)】は覚えるまで何回もみて、そして書いて練習してみて下さい。
オススメのアプリは”Hindi Letters“
無料アプリです!ちょっとしたゲームなんかも交えて学べるので、母音と子音を覚えるのにとても適しています。また、各文字から始まる単語も一つずつ学べるのでヒンディー語の音に触れることもできます。
オススメの動画はKrsna Kirtana Songs (子音はLesson4から12まで)
英語での動画ですが、デーヴァナーガリー文字の書き方や発音を一つ一つ丁寧に教えてもらえます。Lesson12では単語も出てくるので、実践編として練習できます。