世界遺産|エローラ石窟群

・世界遺産/World Heritage Site

ムンバイから列車で7時間離れたアウランガーバードという街の外れにある世界遺産、エローラ石窟群
これがこの旅の楽しみの一つでもありました。

場所はこちら↓

ムンバイへ東へ行ったところです。(ちなみに英語表記だとAurangabad。正式にはアウランガーバードですが、アウを速く言ってオーランガーバードと表記することもよくあるみたいです)

アウランガーバードで予約したホテルに半日タクシーを頼みます。約2000円ほど。
もちろんホテルを経由せずにタクシーを頼む場合はぐっと安くすみます

市内からエローラは車で1時間もしないくらいで着きます。

市内からエローラの距離感↓

市内からちょうど北西に位置しているのでしょうか。ちなみに上記の地図には”カイラサ・テンプル”と表記されていますが、ここは1番の見どころであるヒンドゥー教の石窟寺院です。


前の車を抜かす時は反対車線に飛び出て、対向車とスレスレです。
“そんなに急いでないよーーー!”
とも言いたかったですが、ムンバイでの運転に幾分慣れたのか、まぁ大丈夫だろうという気持ちの方が強かったです。

人間、慣れってすごいですね。

ちなみに半日付き合ってくれたこのタクシードライバーのザファルさんは、ものすごく謙虚で控えめな男性。話し方もすごく優しい感じなのに、運転になるとビュンビュン飛ばすのでギャップです(笑)

これはエローラ道中に寄ったビューポイント。

モヤがかかっています。これはおそらく、大気汚染ですね。インドは基本的に「不健康」にカテゴライズされています。

さて、無事エローラに到着しました!まずはチケットを購入!

チケット売り場。手前の仕切りがさびっサビです。

インドに限ったことではないかもしれませんが、入場料は外国人と現地人(インド人)と大幅に違います。
例えばここエローラ石窟群では、インド人の入場料が30ルピー(約46円)に対して、外国人の入場料は500ルピー(約772円)!

まさかの17倍の値段!
いろんな意見をネットでも見ますが、800円弱の価値は十二分にあります。外国人から観光料としてお金を落とさせることで国が回るのであればいいのかなと思わさせられます。

エローラ石窟群 エローラ遺跡

入場料を払うとこんなトークンをもらいます。

エローラ石窟群 エローラ遺跡
これは退場する時に返却します。

エローラは、仏教ヒンドゥー教ジャイナ教の石窟寺院や修道院から成っています。
異なる宗教がこんな近くで共存していたなんて、さすがインド。

入り口向かって右側が仏教エリアです。3つの中で一番古いそうです。

エローラ石窟群 エローラ遺跡
仏教エリアの石窟寺院。

石窟ってあまり耳にしないかと思いますが、これは大きな岩を削って作っていくんだそうです。

エローラ石窟群 エローラ遺跡
奥まで行くとなかなか怖さもあります。

そして、ここが一番の見どころであるヒンドゥー教の石窟寺院!

エローラ石窟群 エローラ遺跡

見た目も圧巻ですが、何がすごいって、一つの岩を上から下に掘って作ったんです!
完成まで100年かかったんだとか。一体何人の人が携わったんでしょう。

そしてここの本堂の中に、祀られていました。「理解の範疇を超えるインド神話」にも書いたように、リンガが祀られていました。残念ながら撮影が禁止でしたが、目におさめて参りました。円柱に上が丸くなっているシンプルな石碑?というものでしたが、来る人来る人、お賽銭を投げてはお祈りをしていました。彼らにとってはとても神聖なものなのです。

そして、入り口から私たちに声をかけてくれたアクセサリー売りの彼。どうやらここで長年働く中で日本人には特別な思いを持つようになったようで、私たちを見かけるやいなや日本語で話しかけてきてくれました。日本人は親切で優しい、友達もできたと。
ガイドでもないのにどこどこから回ったらいいよ!とアドバイス。

彼の売るアクセサリーは800ルピーで、決して高いわけではなかったですが手持ちに余裕がなかった私たちは彼から何も買えませんでした。チップ代としていくらか渡そうとしましたが、それはいらないと言い張って受け取りません。申し訳ない気持ちの反面、しつこい物売りだったのか、、、と思っていたら、、、

代わりに私にネックレスをプレゼントしてくれたのです。「大事なのはお金じゃない。friendshipだ。」と。

「お金なんてただの紙切れ。friendshipは何の代わりにもなれない唯一無二のものだよ。だから僕はこの嬉しい気持ちを表すためにこのネックレスをあなたに上げたい。上げたいんだ。」

彼からこの言葉を聞いた瞬間、ハッとさせられ、自然に涙が溢れました。止めることができなかったくらい。
この旅で助けられた人たちや私たちに話しかけてきてくれた人たちのことをいっきに思い出して、感情が揺さぶられた、そんな瞬間でした。

ここエローラは、私にとっていろんな意味で濃い場所になりました。

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