昨日の深夜12時に宿にチェックインし、兎にも角にもすぐに就寝した私たち。
翌日、無料の朝食をいただきに屋上へ行きます。
メニューは、トマトにきゅうり、チーズにパンととってもシンプル。これはイランの朝食では定番のようです。
あとはもちろんチャイと呼ばれる、いわゆる紅茶。
朝食を終え、部屋の前にある中庭で休んでいると、横に座っていたイラン人家族からイランお菓子のお裾分けをいただきました。
ヤズド名物のケーキ。その名もケケ ヤズディ。カルダモンを始めとする様々なスパイスが効いて、紅茶と合って美味しいです。甘いけど(笑)。
さて、観光です。
とはいえ昼間は暑いので程々に。
こちらは14世紀に建てられた、ジャメモスク。
青を基調したデザインはとても美しく、見上げると鮮やかな「鍾乳石の丸天井」を表すムカルナスが視界に入って来ます。
ここには、イランで最も古いと言われる地下用水路、カナートがあります。
階段を降りていくと、
当時使われていた水路があります。ちなみに説明には、これは世界で最も長い地下用水路の一つと書かれていて、その全長約90キロメートルだったそうです。
ジャメモスクの前を通る目抜通り沿いにあるレストランでお昼にします。
おしゃれな雰囲気。
食べてみたかったミルザガセミというイラン料理。香ばしく焼き上げたナスとニンニクに、トマトのさっぱり感が合わさり、クルミもトッピング。パンと一緒に食べる料理です。ニンニクがなかなか強かったですが、日本人の口にも合う味だと思います。
こちらはシンプルなチキン料理。
上に乗っているのはバーベリーと呼ばれるイランには欠かせな赤い実。甘さと酸味があり調味料として大活躍。イラン滞在中には何度も目にしました。
同じく目抜通りにあるカフェに立ち寄ってみました。
おしゃれな雰囲気だったのでお値段が気になりましたが、日本のドトールほどの値段でとっても良心的。
対応してくれた1人のスタッフの男性がとても社交的で、なぜか彼も椅子に座り一緒におしゃべり。
仕事は?と思いましたが、ちょうど上がりの時間だったようです。
ケーキを頼むと、
お皿にさっき伝えていた私たちの名前をチョコレートで書いてくれていました(笑)。
この彼とは、この後も連絡を取るようになり、私たちのヤズド滞在最終前夜にはおしゃれなカフェにも連れて行ってくれました。
正直、外国人の私たちだけだとかなり高くつきそうなお店。(イランのカフェやレストランなんかでは現地人価格と外国人価格が存在します)
彼のおかげでおしゃれなルーフトップカフェバーに立ち寄ることができ感謝です。
ヤズドの街が描かれたマグネットのお土産もプレゼントしてくれました。
そう、イランを旅していると思わぬプレゼントをもらいます。
宿でお菓子をくれたイラン人家族も、
奥さんから私にネックレスをいただきました。「ベ ギャール ベ アンチェ ハスト」と右から書かれたペルシャ語。「全てのものを深く見なさい」というような意味で、何事も表面だけで判断してはいけないということを伝えているんだと思います。イランは、文化的にも歴史的にも「詩」を大事にしている国。こんなところにも詩を使用するようです。
こちらはアミール チャクマク。(Amir Chakhmaq Complex)
ここは、モスクのみならず宿泊施設や風呂場、葬儀場などさまざまな複合施設として活躍していた場所。
ちょうど、私たちがイラン滞在中にイラン大統領のライシ氏らがヘリコプター事故で亡くなり、数日後には弔うために多くの人が集まっていました。
この大統領が国内から支持されていたかどうかは別として、葬儀はイラン国内で行われていたようです。
ヤズドを訪れる前にいたテヘランでは、ヤズドは優しい人たちが多いよと聞いていましたが、確かにそう感じます。街自体そこまで大きくないので、みんなのんびりとしているのかも知れません。とはいえ、大都会のテヘランも十分優しい人が多かったですが。
夏の暑さ以外はとても過ごしやすい街、ヤズドです。