サイトアイコン 夫婦初旅記

観光|英国領ジブラルタルを散策

スペインのアルヘシラスに到着し、その足でジブラルタルへ行くことにしました。

1742年からイギリス領となったジブラルタル(Gibraltar)は、面積約6.5k㎡とかなり小さいですがもちろん入国審査が必要。
しかし入国審査では、スタンプは押してもらえません。

何度か押してもらうよう頼みましたが、「ビザが必要な国民でない限りスタンプを押すことはできない」の一点張り。残念ですが仕方がない。

イギリスがこんなにもこの土地を維持したい理由の一つは、やっぱり軍事目的。

滑走路

イギリス軍も駐屯しています。

イギリス領になる前はスペイン領だったジブラルタル。未だに二国間の間に争いがあるそうです。

イギリスっぽい電話ボックス

かといって、特に治安が悪い訳でも殺伐としている訳でもありません。

国内最大の広場

平和そのもの。

車止めのブロックは、通称”The Rock“と呼ばれるジブラルタルの岩の形になっています。
実際の岩がこちら。

高さ約426メートルある石灰岩。山頂付近には250匹ほどの猿が生息していて、それを目当てに多くの観光客が訪れます。

もう少し近くで見ると、もはや壁のよう。
岩の上にある城が長い歴史の中で一度も侵入されなかったと言われるのは、この地形のおかげなんだとか。

安定性や丈夫さを証明するために、
“solid as the Rock of Gibraltar” (ジブラルタルの岩のように頑丈)
という表現があるほど。

ジブラルタルは英国領なので、通貨ももちろんポンド。しかし、イギリスで使われているポンドとは違い、ジブラルタルポンドを使用。

ややこしそうですが、貨幣価値はイギリス本土のポンドと同じ。現時点で1ポンド≒161円。

お土産にジブラルタルポンドのコインが欲しいと言うことで日曜日に両替所に行ってみると、今日は休みとのこと。

日曜に休みってどういうことだよ!と思いましたが、仕方がない。近くのお土産屋さんの店員さんに聞いてみると「スーパーだと、ユーロで払ってお釣りでポンドをもらえるわよ」と教えてくれました。

なるほど。ユーロは使えるのか。

という事で、近くのスーパーでパンやらをユーロで支払いました。ポンドでお釣りをもらえますか?と聞いたところ、いいわよという事だったので、1ポンドといくらかのペンス(ポンドの下方通貨)をお釣りでゲット!

喜んだのも束の間。

よく見てみると、1ポンドはイギリス本土で使われている普通のポンドでした

英国1ポンド:表
英国1ポンド:裏

通りでジブラルタルって書いてないはずだ。。。

ジブラルタルではジブラルタルポンドしか使えないと思っていた私は何も思わなかったんですが、実はここジブラルタルでは英国本土のポンドも使えるようでした。(※本土でジブラルタルポンドは使えない)

でも、せめてもの救いは、私たちがお釣りでもらったこの1ポンドは、2016年にデザインされた新しいコイン。二つの材質で作られたこのコインは偽造するのが今までで一番難しいそうです。

貴重な1ポンドと、ジブラルタルで使われるペンスを手に出来て結果良かったと言い聞かせてます。

ここから南の方角を見るとモロッコが見えるんですが、その一部はモロッコではなく、モロッコの北東の端にあるスペイン領土、セウタ

一見、スペインからモロッコを見ているようですが、実はイギリス(領)からスペイン(領)見ているのです。

こう見ていると、国とは一体なんなのかよくわからなくなりそうです。

領土問題は言及を避けて、今はこの景色を目に焼き付けておこうと思います。

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