年に一度、冬至に当たる6/24に開催されるイベント、インティ・ライミ。
ちょうど日も近かったので、この日にクスコに滞在できるよう調整してやって参りました。
太陽神であるインティに感謝をして翌年の安泰を祈る、インカ帝国時代から続く宗教的な祭り。
ライミとは原住民族の言語ケチュア語で、「祭り」を意味します。
インカ帝国時代の人々にとって、太陽は最も崇拝すべきものと考えられていたのです。
(面白いのは、日本にも太陽神天照大神がいるし、エジプトにも太陽神ラーがいます。
調べてみると、他にも世界各地で太陽神にあたる神は100近くいるようです。)
1535年に開催されたインティ・ライミを最後に、翌年にはスペインからの征服によってインカ帝国は滅びてしまいます。
それから400年以上経った1944年に、インティライミは復活を遂げました。
復活後のインティ・ライミでは、以前のように動物の生贄などはありません。
400年という月日で、人々の文化習慣、価値観が変わっていることを表してるようです。
インティ・ライミは3カ所で順に開催されます。
出演者たちは、1カ所目を終えると次の会場へ歩いて向かいます。
それを追って全会場を訪れる人もいますが、私たちは2カ所目のアルマス広場のみで観賞することに。
1カ所目はホテルのテレビで見ることが出来ました。
私たちが到着した頃には既に多くの人たちがいましたが、少し離れたところからなんとか見ることが出来ました。
かつてクスコを首都に栄えたインカ帝国は、ケチュア語で「タワンティン・スウユ」と呼び、タワンティンは4つ、スウユは地方や州を意味します。
その名前からもわかるように、インカ帝国は4つの州から成り立っていたそうです。
なので、インティ・ライミのお祭りも4つの異なる衣装で踊るグループを見ることが出来ます。
私たちが見ていたところはちょうど日陰。
日陰は寒く、日向は暑いので、そういう意味でも太陽の存在を十分味わえました。
体が冷えたので、日向を歩いて体を温めながらお昼を食べにいくことにします。
そういえばクスコ滞在2日には、息切れやしんどさをあまり感じなくなっていました。
宿のフランス人オーナーが「2日くらいしたらしんどさもなくなるよ〜」と言っていた通りです。
ただ、上り坂はきついままですが。。。
お昼はペルーの郷土料理の一つ、アヒ・デ・ガジーナ(aji de gallina)をいただきました。
ミルクを使った濃厚なホワイトシチューのような味わいに、煮込んでほぐれたチキンがたっぷり。美味しかったです。
食べきれず持ち帰ることに。。。
お腹もいっぱいになり、街を散策して帰ることにします。