シーラーズ市内から車で1時間ほど北に行った所にある遺跡、世界遺産のペルセポリスも観光名所の一つ。
シーラーズ初日にたまたま知り合った日本が大好きな子が、偶然彼らもペルセポリスへ行くとのことだったので、翌日連れて行ってもらうこと。
彼らには、シーラーズ滞在中何度も会って彼らの色んな友達にも会わせてもらったり、色々連れて行ってもらい、お世話になった友達。
あっという間にペルセポリスへ到着。
紀元前520年に建設された、「ペルシア人の都」を表すペルセポリス。
当時のアケメネス朝の王は、ここを祭事用に使っていたのではないかとも言われていますが、真相はよく分かりません。
ただ、当時交流を図ろうと色んな場所の王たちが貢物を持ってやってきたことが今でも壁の彫刻に残っています。
当時は国という概念があったか分かりませんが、色んな服装をきた人たちが彫られています。
ここの神殿は、全て後ろの丘を切り開いて作られたそうです。
材料が近かったとはいえ、一体何人の人によって作られたんでしょう。。。エジプトのピラミッドを訪れた時も思いましたが、当時の実際の様子を見れるものなら見てみたいです。
少し歩くとゾロアスター教の守護霊、フラワシが登場しました。
壁の上部真ん中あたりにあるのがフラワシ。
ヤズドを訪れた時にも、ゾロアスター教の博物館や鳥葬の墓へ行きましたが、ゾロアスター教にとって大切なフラワシが、今から2,500年ほど前に建てられたここペルセポリスにもしっかり彫られていたのです。
一時期はペルシャの国教となりましたが、イスラム教が入ってきたことで表向きは徐々に衰退。
イラン政府は、イランをイスラム国だとしていますが、イラン人たちの多くは今でも自らのことをゾロアスター教徒だと信じているそうです。
「この世で良い行いをすれば天国に行け、悪い行いをすれば地獄に行く」
ゾロアスター教には、日本人にも理解しやすい教えがたくさんある気がします。
敷地内には、小さな博物館があり無料で入れます。(2024年5月時点)
ここで、当時のコインや装飾品など様々なものを見ることが出来ます。
ペルセポリス敷地の奥にある丘には王のお墓があります。
大きいお墓を作らせるというのは権力者あるあるなんでしょうか(笑)。
時刻は夕方6時半。まだまだ明るいですが、もう閉まるというので帰ることにします。
出入り口付近で、何やらスタッフと揉めてる人たちが。
ホームページには閉館19:00と書いてあるから来たのに実際は18:30に閉まると言われ、入ることは出来ないとスタッフに言われています。
そんなこと、日本じゃまずあり得なさそうですが、海外は納得いかないことが起こるのは想定範囲内。
明日は我が身なのです(笑)。