昨日の夜19時にようやくコソボのプリズレンという町に到着して、一夜明けた今日は午前から町を散策しに出かけます。
とはいえ町自体はとても小さく、半日もすれば観光は済んでしまうほど。
ゆっくりするのにちょうど良い場所です。
まず最初に訪れたのはプリズレン城塞。
6世紀に建てられたという城塞。市内からは徒歩でも10分ほどのところにありますが、なかなかの急勾配。
休憩を小刻みに挟みながら登ります。結構な運動になる。。。
疲れた頃にようやく城塞に到着。
ここから見る景色がとても美しくて穏やかで、平和を感じます。
この城塞は、入場料が無料なのが嬉しい。結局滞在中に2回訪れました。
ちなみに、滞在中はたまたまラマダン時期と重なったのですが、日の入り5分前にこの城塞から二発のロケット花火を打ち上げて断食解禁の合図を出していました。ロケット花火で知らせるってなかなか小さな町なのがわかります。
シナン・パシャ・モスク
アルバニア同様、コソボもイスラム教の国です。
こちらのモスクはかつてのトルコ、オスマン帝国時代1615年に建てられました。
中は比較的小さく質素なデザインな印象。
ここプリズレンには、小さい町ながら50ものモスクが存在しているそうです。
滞在中には、お祈りの時間になると町の四方八方からアザーンが鳴り響き、もはやなんのこっちゃわからなくなるほどです(笑)。
リェヴィシャの生神女教会
こちらはセルビア正教会の一つ。
ドアも閉まっていて、塀の上には有刺鉄線も張られて侵入することはできません。
こちらもセルビア正教会。(英語名:Catholic Cathedral of Our Lady of Perpetual Succour)
この二つの教会は、2004年に起きたコソボ暴動の際に暴徒化したアルバニア人によって破壊され、今なお完全に修復されていない状態のまま。
この二つの教会だけが被害を被ったわけではなく、合計16の聖堂が破壊されたと言われているそうです。
そのため、訪れた両方の教会には警察官が常に見張りをしていました。
これで大体の名所は制覇しました(笑)。
あとは歩いて町を散策。川沿いのカフェで一休み。美味しいケバブ屋で腹ごしらえ。
少し歩くと大きなショッピングモールもあるので、買い物もできます。
こちらは市内の様子↓
プリズレン城塞の麓に広がる家々。どこかアルバニアのベラトの風景と重なります。
こちらは本物のベラト↓
千の窓を持つ町と呼ばれる世界遺産の町です。
(こちらの記事もどうぞ→世界遺産|ベラト)
コソボの町を見て感じるのは電線の乱雑さ。もう少しまとめることは出来なかったのかなと思わされますが、これもある意味コソボらしさ。若干東南アジアを彷彿とさせますが。。。
JICAから贈呈されたと書かれているのは、日本とコソボの友好関係を示すオブジェ。
とにかく人は親切で日本人の私たちに興味を示してくれる人も少なくありません。ハローと気軽に声をかけてくれたり、どこから来たの?と聞いてくれたり、中には「こんにちは」と挨拶してくれる人もいます。
目が合うと大体笑顔。トルコ語を話せる人も多く、メルハバ〜とトルコ語で挨拶をすると喜ぶ人も多いです。(特に年配の方々)
英語を話せない人も多い中、コミュニケーションを取るのに困っていると、英語を話せる人がどこからともなくふぁ〜っと私たちのところに来て助けてくれます。
今まで訪れたバルカン半島の国々の中でも特にコソボは純粋な国民な印象を持ちました。
観光するという目的はもちろん、コソボの人たちと交流するというのも目的の一つにして訪れるのもいいかも知れません。