コソボ滞在二日目。
今日は、プリズレンからジャコヴァという小さな町へ半日観光。
出発は、スコピエからプリズレンに到着した時に利用した大きなバスステーション。
10時ちょうど発のバスに、みんな10時ちょうどに乗って来ます。なんならバスがゆっくり動いてる最中に乗り込んできます。
そもそも日本だと出発する前にドアは閉めるはずですが、こちらは順番が逆なようです。
そう言えば、エジプトではドアが一生開いている市内バスがありました。あれはなかなかの体験だったな。
道中は基本、田舎道を走ります。
基本、平和です。
バスはちょうど1時間でジャコヴァに到着。
バスステーションから歩いて10分もしないところに、こんな味のある雰囲気の通りがあります。
オールドバザール。その名の通り古い店が並んでいます。
カフェもたくさんあって、特に夏場になると観光客でいっぱいになるんだろうなぁと思いながら通りを歩きます。
扉や屋根瓦、壁を見ると日本の古民家かと思わされる佇まいです。
このオールドバザールの通りにあるのが16世紀後半に建てられたHadum Mosque(ハドゥムモスク)
ドアに鍵がかかっていたので、入ることはできませんでしたが、今でも現役のモスク。
1999年のコソボ紛争時に、モスクとミナレット(塔)以外の敷地内にあるものは全て焼き払われてしまいました。
ジャコヴァに限ったことではないですが、コソボの至る所にアルバニアの国旗が掲げかれています。
コソボ国民の大半がアルバニア民族。現地のアルバニア人より民族心が強いように思わされます。
通り沿いには味のある時計のSEIKOのお店があります。
そして田舎に行くと、更にアジア人が珍しいのかみんな笑顔で声をかけてくれます。
なかには、恥ずかしがりながらも友達と相談した結果私たちのところに戻ってきて声をかけてくれた女の子たちもいます。
でも英語をあまり話せない彼女たちとアルバニア語を話せない私たちは、挨拶を交わすくらいであとはニコニコ笑うだけですが(笑)
バルカン戦争や、コソボ紛争では多くの被害を被られたジャコヴァですが、現在の姿は平和そのもの。もちろん、私たちが出会った人たちの中には、紛争を通して私たちの想像以上に辛い思いをした人もいるはずです。
でも、みんな穏やかで明るく、フレンドリーで優しい。みんなが明るい未来を信じて前を進んでいる印象。
1999年に終了したコソボ紛争からたったの23年しか経ってないとは思えないほどです。
この町を訪れて、コソボが更に好きになりました。