今日は、曇りなので室内で楽しめる博物館へ行くことにしました。
エジプトの首都、カイロにあるエジプト考古学博物館。収蔵品の総数はなんと20万点以上。
その一部をご紹介したいと思います。
建物がピンクでかわいい。まるでインドのピンクシティ、ジャイプールにでもあるかのようです。
建物の入り口右手には、スカラベがお出迎え。
王家の谷にある墓内にある壁画やミイラが入っている石棺などでも見られるスカラベは、フンコロガシのこと。
スカラベが作る球体を太陽に見立てた古代の人々は、スカラベを太陽の運行を司る太陽神ケプリの化身として崇拝していました。基本、丸い太陽とセットで描かれています。
この博物館へ入るには、3箇所のセキュリティを通らないといけません。
最後のセキュリティを通るとまず目の前に広がるのがこの空間。
真正面の奥には、高さ7mもある巨大なアメンホテプ3世と王妃ティイの像が鎮座しています。
この奥には、彼らの子供であるアメンホテプ4世の像もあります。
第18王朝のファラオアメンホテプ4世。とにかく像が大きいんです。また、奇妙なほど同じ顔をした像も複数あり、当時の権力の強さがうかがえます。
1階中央には「キャップストーン」が囲いもなく飾られています。
かつてピラミッドの頂上を覆っていた石のストーン。ベンベネトと呼ばれていたこのストーンは「永遠」を意味します。復活を願ってミイラ化された王の永遠の命を表しているようです。
こちらはロゼッタ・ストーン。
残念ながら本物はロンドンの大英博物館に展示されてあるので、これはレプリカ。
ロゼッタ・ストーンという言葉は有名かも知れませんが、そもそもはエジプト古代文字であるヒエログリフを解読する大きな鍵となった石柱のこと。
そのヒエログリフの下に、デモティック(民衆文字と言われる表語文字)と、ギリシャ文字で同じ意味が書かれているので、それらを照らし合わせながらヒエログリフを理解していったそうです。
そこから派生して、問題解決につながる重大な鍵を「ロゼッタ・ストーン」と呼ぶようになりました。
そして、一番のお目当てはツタンカーメンの黄金のマスク。
ここは撮影禁止だったので写真に収めることは出来なかったのですが、ネット上では簡単にマスクの写真を見つけることができると思います。
実際にそのマスクを目にするとゴールドの存在感を感じ、夫は現物のゴールドを買いたい欲に狩られていました(笑)。
また、ツタンカーメンのミイラが入っていた棺にはゴールドがふんだんに使われていて、計算すると現在の価値でおよそ7億円ほどの量でした。ゴールドは古代も今も人々を魅了する力を持っているようです。
ツタンカーメンが付けていた足指サックと指サックもあり、もちろんこれもゴールド。
ゴールドのブレスレットやネックレスなど装飾品もたくさん展示されていました。
鮮やかなデザインが施されていたゴールドの短剣もあり、まさかこれらが3,000年以上前に作られたものとは思えないクオリティでした。
スタッフのおじさんに怒られてでも写真に収めたいほど圧巻でしたが、ルールはルールなので自粛しておきました(笑)
他の美術館同様、出口を通るとお土産コーナーに続きます。
ポストカードなどはホコリがかぶっていたり、アクセサリーの一部が欠けていたりしていましたが、それもある意味エジプトらしさを感じられます(笑)
ちなみにこれは、ヒエログリフを使ったアルファベット表記。
これを見ると自分の名前をヒエログリフで書けちゃいます!
今後は、3大ピラミッドがあるギザ地区に大エジプト博物館がオープンするそうで、ツタンカーメン王の副葬品を含む10万点のコレクションが移動予定。
本来2020年のオープン予定が2021年になり、またまた延期で2022の11月になりました。この調子だともしかすると更なる延期も、、ありえそう。
訪れる予定のある方は最新情報をご確認ください。
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2022年2月12日時点の情報
・入館料:大人200ポンド(約1,475円)/学生100ポンド(約737円)/6歳未満は無料
・撮影料:カメラ50ポンド(約368円)/ビデオ300ポンド(約2,212円) ※スマホでの撮影は一部を除き可
・開館時間:9:00〜17:00 (チケット窓口は4:15まで)