サイトアイコン 夫婦初旅記

移動|マラケシュからアイト=ベン=ハドゥへ

本日は、マラケシュにさよならを告げ、次なる目的地へ。
世界遺産の一つであるアイト=ベン=ハドゥの集落へ向かいます。

まずは、バスでワルザザートまで移動します。

マラケシュにある長距離バスのターミナルへ歩いて行きますが、本当にこの先にあるのか不安になります。

不安は的中し、地図でバスターミナルと表示があったところは荷物の運送会社でした。
やばい。今からバスターミナルに間に合うのか????と思った矢先、その周辺にいた作業員の男性が私たちを見て、「バスターミナルはこのすぐ裏だよ」と教えてくれました。

地図はあっていました。

国営バス会社CTM
シールを預け荷物に貼ります

預け荷物1つにつき、57円ほどかかります。バルカン半島を思い出すシステム。

バスを待っていると、1人の男性が話しかけてきました。
私たちが日本人だと分かったようで、日本に対する愛を語ってくれます。
「日本人はキレイ好きで、掃除も学校で習うんだよね。時間もしっかり守るし、礼儀正しいし、テクノロジーはすごいし。。。」とにかく褒めてくれるので、変なプレッシャーを感じます(笑)。

でも、彼だけじゃなく日本に対して良いイメージを持っている外国人は少なくないです。特に時間を守るということはよく言われます。これを言われちゃうと、遅刻が出来ない(笑)。

バスが到着

この男性は、俗にいう先住民族の血をひくベルベル人。
実は「ベルベル人」と呼ばれるのを彼らはあまりよく思っていません。
というのも、「よくわからない言葉を話す人たち」という意味があり、差別的な意味合いを含んでいるようです。確かに自分がそう呼ばれていたらいい気はしません。彼らは自分たちのことを自由を意味するアマズィーグ(アマジーグ)と呼んでいます。

道中の景色

ちなみに、彼らが話す言語をタマジグト(ネットではベルベル語と出てきます)と呼びますが、彼は昔学校でこの言語を習っていないと言います。話すことはできても読み書きは出来ないんだとか。
今では”他を認め合う”意識が広がり、タマジグトはモロッコの公用語の一つになっていて、学校でも学習しているそうです。

バスの休憩所で、お昼ご飯をぜひ奢らせてとまで声をかけてくれた彼。気持ちだけ受け取り、バス移動中はトイレに行きたくないので飲んだり食べたりしないと伝えます。

ワルザザートに着くと、ここからは相乗りタクシーで目的地のアイト=ベン=ハドゥの集落へ向かいます。

アマズィーグの彼、スレイマンと写真を一緒に撮って連絡先を交換してお別れ。
あっという間でしたが、素敵な出会いが出来ました。

バス停からタクシー乗り場までは歩いて20分ほどかけて到着。バックパック2つを背負ったままの移動。なかなかの筋トレになりました。

ここから相乗りタクシーで行きたいのですが、タクシー運転手からすればプライベートの方が料金も高く請求できるのでもちろん営業が始まります。
「もう他に人が来ないから相乗りは出来ないよ〜。」と言われますが、「いやいや、私たちには時間があるからもうちょっと待ってみます」というくだりを数回繰り返します。
そうこうしていると、なんだか人が集まり思ったより早く相乗りで出発することが出来ました。

さっき、プライベートタクシーをごり押ししてきた男性が運転手。さっきのくだりはなかったかのように、「さ、相乗りで行こうか!」と笑顔で準備し出します。

ちなみに、プライベートなら2人で2700円ほど。この相乗りなら2人で383円。運転手の立場からしたらそりゃ、プライベートを勧めたくなりますよね。

助手席には元気いっぱいのイタリア人女性。ツアーガイドをしている彼女は6言語も話せるそう。

最初は陽気な雰囲気だったんですが、もう1人の乗客を乗せるため、私たちの目的地であるアイト=ベン=ハドゥとは逆方向へ進んでいることがわかると、彼女は不満を爆発させます。

自分の感情を表現できるって素敵だなぁとも思わされました(笑)。

そんなこんなで無事到着。ちょうど私たちのホテル前で停まってくれました。

ホテルのチェックインに出してくれたウェルカムティーのモロッカンティー。砂糖が無ければ結構濃くて渋いですが、緑茶の渋みに似ていて美味しい。カフェインすごそうですが。

屋上から明日のぼる城壁が見えています。

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