“この世の天国”と喩えられた、素敵な街ドゥブロヴニクにも泣く泣くお別れをして、次は同じくクロアチアのスプリトという街へバスで移動します。
ドゥブロヴニクのバス停はこちら。
同国内の移動なんですが、途中ボスニア・ヘルツェゴビナを通るのです。
というのも、ドゥブロヴニクは飛び地と言ってクロアチアの国から飛んだところにあります。
(アメリカのアラスカ州から本土に行くためにカナダを通らないといけないように。。。)
というわけで、別の国を通るということはPCR検査やらを受けないといけないのかなぁと疑問に思い調べます。要らないという情報はいくつか目にしますが、一次情報にはたどり着くことができずそのままドゥブロヴニクのバスチケットを購入する際にスタッフに聞いてみます。
結構、高圧的な雰囲気のおばさまで私は萎縮してしまったのですが、聞きたいことはとりあえず全部教えてくれたので大丈夫です(笑)。
「PCR!?そんなものは要らないわよ」
「バスにトイレ!?そんなものは無いわよ」
「座席指定!?そんなこと出来ないわよ」
「カードで払えるわよ。さぁ、さっさとカードを渡しなさい」
これは勝手な私の翻訳ですが、彼女の英語を日本語に訳しなさいと言われたら私はこう訳したい。
というわけで無事明日のチケットは購入できました。
ドゥブロヴニクからスプリトまでは、バスでおよそ4時間ほど。
料金は大人1名約2,000円。
やはり北に上がるにつれて移動費も高くなっていきます。
移動日当日、朝8時発のスプリト行きのバス。
座席は、どこに座っても良いということだったので、二階の一番前に座ることにしました。
通路挟んだ横には、お酒を飲んでるちょっとヤバそうなおじさん。目線は一切合わなかったんですが(笑)、チョコレートをくれたりどこどこに着いたよ〜とか、私が頭打った時も大丈夫〜?など、色々気を使ってくれて優しかったです。
さて、スプリトに行くには海岸沿いを走ります。
アドリア海を南から上がっていく際は、バスの左側に座ると海の景色を堪能できます。
1時間ほど走るとボスニアヘルツェゴビナの国境に到着しました。
(どうでも良いですが、せっかく一番前の席に座ったのに、窓ガラスが汚かったです(笑)。醍醐味の一つなんじゃ。。。)
バスが停まると、みんなパスポートなどを持って降ります。そして、一列に並んで一人ずつ入国手続きをします。通過するだけなのにいちいち面倒ですが、そういう国の形なんだから仕方がない。。。
無事スタンプも押してもらい、バスは出発します。
バスはスイスイと進み、ボスニアヘルツェゴビナの滞在時間は30分もありませんでした。あっという間に今度は出国手続きのために停車です。
思えば、今までの国で一番短い滞在時間かも。
ネット情報ですが、今は滞在時間が1時間と制限されているので、寄り道をする時間がないそうです。ちょっとくらいの買い物くらいは良さそうですが、食事なんかは時間的に厳しそう。
ボスニアヘルツェゴビナはクロアチアと比べても物価が安いので、以前はこの移動を利用して買い物や食事をする人が多かったそうです。
個人的には、キリル文字を使うセルビア語に再び出会えたのが良かったです。わずかな時間でも国が変わったことを実感できました。
と言うことで、スプリトの街が近づいてきました。
バスはびっくりするほど何事もなく私たちをスプリトまで運んでくれました。
ここには一泊しか滞在しないので時間が限られていますが、街の様子を見てみようと思います。
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