イスタンブールに夜の23時発の電車に乗って、首都アンカラへ移動します。
23時までどうやって時間を潰そうかと思っていましたが、ホテルのチェックアウト11時からちょうど12時間はあっという間に過ぎました。
まず、行きたかったメネメン専門店のレストランでランチを食べました。
メネメンとは、溶いた卵とトマトを炒め煮たもの。とってもシンプルなんですが、ホテルの朝食では必ずと言っていいほど目にするし、トルコ料理に欠かせない料理の一つ。
私たちが頼んだものは、メネメンにソーセージを入れたものと、
卵とジャガイモを使ったもの。
そうなんです。見た目はそんなに美味しくなさそうなんです(笑)。
でもその見た目とは裏腹に両方とも美味しくて、専門店にするだけの理由が分かります。
パンももちろん付いてきます。
お店のテーブルは1階と2階の店内のみならず、外のテラス席は道を挟んだ方にもあり、どこも入れ替わり立ち替わりひっきりなしに回転します。
これで600円もしないほど。お財布に優しいトルコ。
お腹がいっぱいになったので、散歩も兼ねて遠回りしながらショッピングモールに入っている映画館へ向かいます。
映画は曜日にも寄りますが、だいたい大人一人400円前後で観ることができます。
しかも、私たちが利用した映画館cinemaximum(シネマキシマム)のクオリティは日本のと同じくらいの快適さでした。映画に関してはまた別のブログでまとめようと思います。
映画の後は、夜ご飯を食べにロカンタ(食堂)へ入ります。そこまでお腹は空いていなかったので、軽く済ませてからチャイを飲みにカフェに入ります。
3リラという奇跡の安さなのに家では決して作ることができない美味しい味。スタッフの男性は笑顔で優しく迎え入れてくれますが、干渉せず居心地が良いところでした。商売する気は全く見られません(笑)。
こんなに素敵なところなのにガラガラ(笑)。
さて、そろそろ預けていたスーツケースを取りに一旦ホテルへ戻ります。
ホテルから駅は歩いて20分ほどですが、荷物も多いので休憩しながらゆっくり向かいます。
土曜ということもあって、街は多くの人で賑わっています。時にはぶつかりそうになるので前からくる人をかわしながら進みます。
どうにかこうにか駅に到着しました。時刻は22時前。駅員さんに聞くと22時半に搭乗がスタートするとのこと。
時間が来るまで駅構内のベンチで待ちます。
こちらは一緒になった犬。
唯一のヒーターが当たる特等席を、贅沢にも寝転んで独り占め。
本当に人間のこと信用してるんだなぁと思わされます。トルコは猫もたくさんいますが、動物が怯えずのびのび暮らしてるのが本当に素敵。
さて、時間になったので搭乗のため並びます。
電車に乗るには荷物検査やI D確認などが必要。こういうところは結構厳しいトルコ。
プラットホームに上がると、日本のように車両番号の表記などは一切ありません。
スタッフの人に聞いてみると「あっちの方だよ」と教えてくれたので、言われた「あっちの方」で待っていると、私たちの乗る車両は「もっとあっちの方」でした。
慌てて走って乗り込みます。まぁ、現地の人でさえどこで並べばいいか分からなそうなのでみんな走っていました。
私たちが乗るのは寝台列車。(ちなみに他の車両は通常の電車なので、席に座ります)
椅子を倒すとベッドに早変わり。
冷蔵庫もあり、中にはちょっとしたスナック菓子やお水、ジュースが用意されていました。
日も明け、カーテンを開けると広大な景色が広がっていました。
そして、アンカラが近づいてきました。
アンカラには9時間以上かかり、朝の8時30分に到着。
最初は電車酔いするか心配した寝台列車ですが、思いの外快適に過ごせました。
もちろん熟睡は出来ませんでしたが、軽く夢は見た記憶があるので多少は寝れたようです。
そんな感じで疲れと眠気を感じつつホテルへ向かいます。アンカラ駅に入るにはまた荷物検査をしないといけず、若干面倒ですが駅自体は空港かのような存在感です。
駅から徒歩10分以内にあるホテルに、無事到着。
アンカラには1泊のみで次の目的地の休憩地点という感じなので、ほどほどにまわって基本ゆっくりしようと思います。