メキシコシティから北東約50キロのところにある、かつて巨大な宗教都市として繁栄していたテオティワカン遺跡へ行くのが、メキシコシティでのメイン観光。
ここを訪れる前に、少しでも知識を入れていこうということで、まずは市内にある人類学博物館へ行くことに。
メキシコ中から集められた人類学的収集品の数々。年間200万人も訪れるほどの規模なのです。
じっくり見ていたら、決して1日じゃ回りきれないほどのスケール。メキシコの歴史についてほぼ知識を持っていなかった私たちですが、かなり魅了される展示品の数々。特にアステカ文明やマヤ文明に関するものは、心惹かれるものが多く、メキシコの歴史をもっと知りたいと思わせてくれました。
こちらは、この博物館の見どころの一つでもある太陽の石。
太陽から持ってきた石というわけではありません。
細かく説明しようとするとかなり長くなりますが、アステカ(1428年頃から1521年頃まで栄えた国家)の宇宙観や時間観、歴史観などを知ることが出来るようになっている石盤です。
この太陽の石の前で、たくさんの観光客が写真を撮っていました。
翌日、いよいよテオティワカン遺跡へと向かいます。
まずはメトロという名のバスに乗り、次に電車に乗り換え、バスターミナルへ。
そして、ここでテオティワカン行きのバスへ乗り込みます。
ここからは約1時間ほどで到着。
入場料を支払い、そのまままっすぐ歩いていくと目の前に現れたのは、太陽ピラミッド。
高さは、エジプトのギザのピラミッドより約半分ほどの75メートルだそうですが、その迫力は圧巻。
頂上が尖っていないのは、ここに祭壇があったとされているため。
ここで神様に祈りを捧げていたのでしょうか。
こちらは、太陽のピラミッドから少し歩いたところにある寺院。ケツァルコアトルが掘られています。
写真右下の方にある、顔の周りにライオンのたてがみのようなものがあるのがケツァルコアトル。
全身、羽毛で覆われたヘビで、文化神や農耕神として当時は崇められていたそうです。
蛇というのは、世界中の神話でも欠かせない存在のようですが、神話によっては神にもあり悪魔にもなっているのがなんとも興味深いです。
テオティワカン遺跡の敷地内には無料で入れる博物館もあります。
そこまで規模は大きくないものの、ここには当時のミイラも展示されていたりと、なかなかリアルな様子を見ることができます。
こちらは月のピラミッド。
高さは46メートルと、太陽のピラミッドより低くなりますが、それでも日本にはないとっても不思議で大きな建物です。
6回も増築されたと言われるこの月のピラミッド。当時の人々は、より大きく、より高いピラミッドを作って、神様への忠誠心を表そうとしたのでしょうか。。。ここから生贄も色々見つかっているそうですが、当時の人たちの考えや心境など、知りたいことがたくさんあります。
想像し出したらドツボにハマるので、ほどほどに。
紀元前2世紀から6世紀頃まで栄えたと言われる、テオティワカン。
「文字を持っていなかったため、今でも多くの謎を残している」というのは、南米のインダス文明なんかを思い出します。真実を知りたいと思う反面、謎のまま人々を魅了し続けるのもまた素敵なのかもしれません。
お腹も空いてきたので、そろそろメキシコシティに帰ることにします。
この不思議な遺跡で、なんとなくパワーをもらった気がします。(根拠ないけど)