世界遺産に登録されているパムッカレは、トルコのデニズリという県にあります。
またパムッカレは、世界遺産の中でも稀な複合遺産(“文化遺産”と”自然遺産”としての基準を満たしている)に登録されていて、パムッカレの石灰華段丘の一番上には、かつて栄えたヒエラポリスというローマ帝国の都市の遺跡もあります。。
(ちなみに、日本には複合遺産が存在していません)
この地域はその昔、綿花の生産地だったことから、パムッカレという言葉はトルコ語で「綿の宮殿」を意味するそうです。
二酸化炭素を含む弱酸性の雨水が台地を作っている石灰岩中に浸透し、炭酸カルシウムを溶かした地下水となる。その地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温水中から炭酸カルシウム(石灰)が沈殿して、純白の棚田のような景観を作り出したものである。
Wikipedia
棚田の畦の部分は、流れてきた植物片などがひっかかり、これに石灰分が沈着して次第に堤のように成長する。これは温水が畦を越流する時に石灰分の沈積が化学的に加速するためでもある。このような景観が約200mの高さにわたって形成されている。規模はずっと小さいが、同種の微地形が鍾乳洞内にもみられることがあり、これを畦石池という。
そんなパムッカレに我々も足を運んで参りました!!
ホテルの無料シャトルを利用し、南ゲートから入ります。
南ゲートまでは町の中心地から歩いて登るのは結構大変だと思うので、ホテルのシャトルやタクシーを使うのがいいかと思います。
降ろしてもらったところから少し歩くとすぐ入り口が見えます。朝11時に着きましたが、色々な海外からの団体旅行客もいたので、ゆっくりまわりたい場合はお昼前後がいいかもしれません。
値段のところはシールを貼って変更するのはトルコあるあるですが、60リラ→80リラ→110リラと値段が上がっていました。
いざ、入場です。
Amphi Theatre
まず立ち寄ったのはここ。
ここはかつての野外劇場、かつ競技場で、当時は15,000人ほどの人数を収容していたそうです。
なかなかの急勾配で下に降りるのは少々怖いです。
これは私のお気に入りの写真。とってもフレンドリーな猫が3匹いて、他にも観光客はいましたが、なぜか私たちの近くに寄ってきます。我々から醤油のにおいでもしてたのでしょうか(笑)。
後ろに小さく写っているように、ここは気球に乗ることもできます。あと、パラグライダーを楽しんでいる人も結構見ました。この時期は少し寒そうですが上から見る景色は格別なんだろうなぁと思います。
聖フィリップの教会
5世紀頃に建てられた教会。8つの柱が8角形を形成して立っています。
各柱の下はくぐれるほどの大きさです。
この立派な教会で名を馳せた聖フィリップは、のちに殉教することとなるそうです。
フロンティヌス門
後ろにはメインストリートが続いています。この門奥の左手には、昔の公衆トイレの遺跡が残っています。
メインストリート沿いにトイレがあったんですね。
パムッカレ
こちらが自然遺産のパムッカレ。夏場になると、水着を着た観光客で賑わうことと思いますが今は1月初旬。混雑することもなく写真も撮れます。(二人ほど水着で入っている人をみました。彼女たちの体温はどうなっているのでしょうか)
しかし、この地下水は約36度ほどの温度で、足をつけるとじんわり温くて気持ちいいです。
この犬はなぜか私たちの前で座って、さらには横になり、気づけば寝ていました。醤油のにおいにリラックスしたのでしょうか(笑)。
出口へはこの溝を歩くか、写真の左側を裸足で歩いて下っていきます。溝を歩くと、天然の足ツボマッサージ並みにツボを刺激されます。じわじわ痛くなりますが、歩き終わった頃には体がスッキリ、、、したようなしなかったような。。。
溝をしばらく歩いて足が痛くなってきたら平地へ上がり、寒くなったらまた溝に戻る、という繰り返し。夏場は冷たくひんやりするのが気持ちいいんだろうなと思います。
と言うことでこんな中を歩いていくため、両手は確実に空けておいた方が身のためなので、パムッカレはリュックがおすすめです。(手に持った靴を落とした人もいました)
遺跡とパムッカレの両方をまわるのに、私たちは5時間はかかりました。
特に、遺跡はとっても広いのでなかなかのウォーキングになると思います。(遺跡にそこまで時間をかけなければもっと早く回ることはできます。)
再入場するには、また入場料がかかってしまうので、もしゆっくりしたければ果物や軽食、飲み物を持ってきて、綺麗な景色が見えるベンチに座って食べて休憩を挟むのも良さそうです。