未完成にもかかわらずもう世界遺産に登録されているサグラダ・ファミリア。
今回私たちが入場したのはサグラダ・ファミリアだけですが、バルセロナの街中には彼の作品が建てられています。
こちらは、カサ・バトリョ。
窓やバルコニーに曲線を描いた、日本では見ることが出来ないとてもユニークな建物。
バルコニーの柱が骨に見えることから「骨の家」と呼ばれたりもしているそう。
こちらは、カサ・ミラ。
1910年に完成したミラ夫婦の邸宅。カサはスペイン語で家という意味なので、その名の通りミラの家。
ちなみにこちらも、後述するサグラダ・ファミリア同様、アントニオ・ガウディの作品群として世界遺産に登録されています。
サグラダ・ファミリア
角を曲がると姿を現しました。
バルセロナにある丘、ムンジュイックの高さを抜く事を避けるため、ガウディはサグラダファミリアの高さをそれ以下の170mにしたそうです。
サグラダファミリア全体的に言えることですが、人工物は自然を超えてはいけないという彼の考えに基づいているんだとか。
予約の時間が近づいてきたので、入り口付近へ向かいます。
荷物&ボディチェックを通り、中へ入ります。
外観もさる事ながら、聖堂内も圧巻なんです。
木をイメージした柱が、建物内の空間の広さを更に感じさせてくれます。
太陽の光を利用したステンドガラスの窓は、夕日に照らされ堂内を暖色に彩ってくれます。
朝はこちらの寒色である窓が朝日に照らされて、爽やかな空間を作り出してくれます。
建物に関する高さや距離は全てに意味があり、あたかも数字を基準にしているかのよう。
こちらは、完成予定の正門の扉。
様々な言語で「我らの父」と書かれています。日本語も左上あたりにあります。
こちらは「受難のファサード」にある数字のパネル。
4×4列の魔法陣。最初は何の数字?と思いましたが、こちら、どの列や行を足しても答えは33になるのです。
ちなみに斜めに足しても答えは同じ。
オーディオガイド曰く、これはイエスが亡くなった年齢(復活した年齢でもある)を表しているそうです。
33という数字は、他にも色んな意味を暗示していると思う人も少なくないかも知れませんが、真相は闇の中。
サグラダファミリアの中に入るだけのチケットに、塔に登るオプションを付けることが出来ます。料金はプラス10ユーロほど。(サグラダファミリアへの入場料は26ユーロ)
登ることが出来る生誕ファサードと受難のファサードの2つの塔のうち、どちらに登るかを事前に選択した上でチケット購入。
私たちは生誕のファサードの塔を登ってみました。
タワーの上部にはエレベーターで登り、下りは階段で下っていきます。
塔の上にはこんなカラフルで可愛らしいオーナメントが飾られているのです。
くだりがまぁまぁ怖め。高所恐怖症の方は控えた方がいいかも知れません。
下を見下ろした時に見える螺旋階段も見どころの一つ。
正直、タワー見学の時間はあっという間で、10ユーロの価値があったかというと懐疑的ですが、でも建設中のタワーの様子を間近で見ることが出来る今はなかなか貴重な経験です。
私が初めてバルセロナを訪れたのは2010年の夏。
2010年に訪れた時は、建物の中には作業者さんたちが聞くイケイケの音楽が鳴り響いていたのを覚えていますが、今回はそんなこともなく厳かな雰囲気になっていました。
2026年に完成する予定が、いろんな事情でそれはほぼ不可能と言われているそうです。
まぁいつになっても、完成した際にはまた訪れようと思っています。