サイトアイコン 夫婦初旅記

世界遺産|カジュラホ

カジュラホの2日目はまだまだ腹痛もあったので私はホテルでゆっくりすることに。

翌日にはかなりマシになり十分観光出来るくらいになったので、ようやくカジュラホ寺院へ向かうことにしました。

滞在しているホテル周辺は、まさに田舎。

人もいますが、犬や牛、イノシシさえいます。

みんなが仲良く共存してる町。

歩いて15分ほどすると見えてきました。

世界遺産の「カジュラホ寺院群
昔は85の寺院が集まっていたそうですが、今残っているのは25ヶ所のみ。

寺院群は3ヶ所に分けることができ、私たちがまずやってきたのはその中でもメインである西グループにある寺院群

他の東グループと南グループは無料で入れる中、ここだけは600ルピーの入場料が必要です。

コロナの影響で現時点(2022年12月)では窓口でチケットを買うことが出来ず、オンラインでの購入になります。

しかし一筋縄にはいかないのがインド。
私たちのカードでは購入出来ません。(おそらく海外のカードなので)
どうしようかと困っていると、さっきからしつこく声をかけてきていたおじさんが今一度クリアに話しかけてきます。(おじさんと言いましたが、実際は私たちが推定するより遥かに若いことが多いのがインド)

僕のスマホでチケット購入してあげるから、現金を僕にくれたらいいよ

怪しさしかない内容。

「あなたの利益は一体なに?」と聞いてみると、

「オンラインで買うなら50ルピーの割引が入るから、その分を僕はもらうよ」
との答え。

なるほど、1人につき50ルピー(約83円)の利益。コツコツ小銭を稼いでいるのか。

ということで、若干の疑いを残しつつ彼にお願いすることにしました。
慣れた手つきで入力を終え、「これが君たちのQRコードだよ」と言い連絡先を交換してそのコードをもらいます。

そして2人分の1,200ルピーを支払い無事終了。
日本でこんなことやっていいのかと思いつつ、この自由な感じが時に楽だったりするのです。

ということで、いざ入場。

まず最初に訪れたのは10世紀前半に建てられたラクシュマナ寺院

インドの3大神の1柱、維持神ヴィシュヌに捧げるために建てられた寺院。

周りには、ヴィシュヌ神の神話にまつわる彫刻があります。

こちらはカジュラホ最大の大きさを誇る、カンダーリヤ マハーデーヴァ寺院

この面は、カジュラホ寺院で有名な彫刻の一つ。

この塔(シカラ)は高さ31mあり、近くで見るとなかなかの迫力です。
官能的な彫刻もカジュラホ寺院の特徴。

寺院群の中はとっても平和で穏やかです。

お弁当持ってこの芝生で食べたいくらい。

いやしかしやっぱりインド。

ここも工事中です(笑)。

歩道にこの石をはめていくのですが、一枚ずつ手押し車で運んでいて気の遠くなるような作業を行なっていました。

というのも、来年23年にインドのお偉いさんが各地から来るやらで、それに向けて急ピッチで仕上げているんだとか。町中も道路工事が至る所で行われていました。

やると決めたら猪突猛進なのが、あたかも社会主義みたいな印象。

というわけで1時間半ほど回り、お腹が空いたので近くのレストランでお昼をいただきます。

辛かったけど美味しくて完食したタリー

お腹も満たされ、次に向かうのは東グループの寺院群。
歩いて18分ほどなので、散歩にちょうど良い距離です。

東の寺院群は先ほどのヒンドゥー(教)ではなく、ジャイナ教の寺院。その雰囲気を味わいにいこうと思います。

ジャイナ教は日本ではあまり聞き馴染みがないかも知れませんが、インドでは数少ないながらもしっかり存在している宗教。
有名な教えは「不殺生・非暴力」。

その徹底ぶりは相当で、生き物を殺さないため裸足で生活したり、空気中の微生物を吸い込まないためマスクをしたり。。。
もちろんお肉や動物から取られる乳製品なども一切食べませんが、根菜類も口にしない彼ら。
土の中にいる虫や微生物の生活環境を破壊するからという考えだそうです。

そのため、この寺院に入るのも裸足。靴下も禁止です。

寺院自体は、先ほど西グループで見た寺院群と類似しています。

というか同じです。

これもジャイナ教の寺院。ここに入るには、皮のベルトやバッグなど動物から作られたものは一切身につけることはできません。

とはいえ、欧米人観光客の中には寺院内を靴や靴下を履いたまま回っている人がいて、誰もそれを注意しようとしていなかったので、そこまで徹底しているわけではないのかも知れません。
その辺りがいかにもインドだなぁと思いました(笑)。

というわけで、日も暮れてきたのでそろそろホテルへ戻ることにします。


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