トルコ語は、日本語同様「膠着語」に分類される言語です。膠は「ニカワ」という昔の接着剤から来ているそうで、つまり英語の前置詞on/in/atなどと違い、日本語の〜に、〜へ、〜は、などの助詞が名詞にくっついて表されるような言語の事です。
日本語は比較的シンプルで、適切な助詞をそのまま名詞の後ろに置けば良いですが、トルコ語は少しだけ厄介です。
でも、以前学んだea母音調和を覚えていれば大丈夫です。
[トルコ語|母音調和/名詞の複数形]
〈このページでは、英語の前置詞 to〜, on/in/at 〜, from〜の三種類をトルコ語ではどういうかを学習します〉
to(〜へ)
(「どこどこへ行く」や「どこどこへ向かう」という目的地などを表す「〜へ」)
単語の最後にa(ya)またはe(ye)を付けます。どちらを付けるかは、ea母音調和に従って、単語の最後の母音を見ます。
・aıouならa(ya)を付ける
・eiöüならe(ye)を付ける
例:
Istanbul’a (イスタンブールへ)
Pamukkale’ye (パムッカレへ)
〈地名には’(アポストロフィー)を付けて表します〉
otele (ホテルへ)
buraya(ここへ)
okula(学校へ)
kuleye(タワーへ)
arabaya(車へ)
単語の最後が母音で終わっているなら、発音の便宜上ya/yeを付けることになります。働きや意味に変わりはありません。(トルコ語は母音が続くのを嫌がります)
つまり、英語のtoにあたる言葉は、a/ya/e/yeの4つになります。
on in at(〜に)
英語のon in atの区別はせず日本語のように「〜に」と一括りでOK。
(「どこどこにいる」「どこどこにある」という居場所などを表す「〜に」)
引き続き、ea母音調和に従います。
単語の最後の母音が、
・aıouならda(ta)を付ける
・eiöüならde(te)を付ける
例:İstanbulda (イスタンブールに)
Pamukkalede (パムッカレに)
burada(ここに)
otelde (ホテルに)
otobüste(バスに)
単語の末尾が※無声音であれば、便宜上ta/teとなります。(無声音から有声音は発音しづらいため)
※無声音:ç/f/h/k/p/s/ş/t
〜から(from)
(「どこどこから来る」や「どこどこから現れる」という出発地点などを表す「〜から」)
引き続き、ea母音調和に従います。
単語の最後の母音が、
・aıouならdan(tan)を付ける
・eiöüならden(ten)を付ける
先ほどのda(ta)/de(te)と同様、単語の末尾が無声音であれば、便宜上tan/tenとなります。
例: İstanbuldan (イスタンブールから)
Pamukkaleden (パムッカレから)
buradan(ここから)
otobüsten(バスから)
〈まとめ〉
to(〜へ) | a(ya)/e(ye) |
on in at(〜に) | da(ta)/de(te) |
〜から(from) | dan(tan)/den(ten) |
トルコ語はなかなか一筋縄ではいきませんが、何度も繰り返し復習しながらゆっくり覚えていきましょう♪