〈このページではヒンディー語の単語を読む練習が出来ます。〉
【デーヴァナーガリー文字を読めるようになろう!シリーズ】
①〜母音編〜
②〜子音編〜
③〜母音記号編〜
④〜子音連結編1〜
⑤〜子音連結編2〜
⑥〜数字編〜
⑦インドの地名を読んでみよう!
⑧〜滞在母音編〜
-実践編-
ムンバイの街中を歩いていると、ふと道端で売られている子供用デーヴァナーガリー文字の学習本が目に入りました。40ルピー(約57円)という安さから、即購入。
単語一つ一つに絵や写真が載っているのですが、統一感ゼロな仕上がりです。
写真も、基本ぼやけています。
それでは、順番に単語を見てみましょう!
まずは写真を見て、読めるかチャレンジしてみてください!
母音編
それでは、単語の確認をしてみましょう。
ちなみに、カタカタは「有気音」と「無気音」の差異なく表記しています。
「有気音」「無気音」って何?という方はこちら→デーヴァナーガリー文字を読めるようになろう!②〜子音編〜
・अनार -アナール [ザクロ] ※全ての単語に言えますが、最後の音に母音記号が無い場合は、子音のみを読むので、अनारの場合も、”र”は”ラ(ra)と読まず、”ル”(r)と読みます。
・आम -アーム [マンゴー]
・इमली – イムリー [タマリンド] ※マメ科の植物
・ईख – イーク [サトウキビ]
・उल्लू -ウルルー [ふくろう] ※子音連結がありますね。”ल्लू”のローマ字表記は”lluu”となります。一つ目の”ル”ははっきり読まず、舌を上(上顎)に軽く当てるぐらいでOK.
・ऊन – ウーン [ウール]
・एड़ी -エリー [かかと] ※ローマ字表記は”edee”となるので、カタカナも”エディー”とするのが正式かもしれませんが、実際は”エリー”に聞こえます。”ड़ी”はちょっと強めの”リ”にすると良さそうです。
・ऐनक – エナック [めがね]
・ऋषि – リシ [賢者/聖賢] ※母音の音じゃないけど母音のカテゴリーに入る、なんとも不思議な”ऋ”でしたね。 カタカナ表記は”リ”あたりになると思います。基本、サンスクリット語由来の言葉に使われるそうです。
・ओखली – オカリー [すり鉢] ※”オクリー “のように聞こえます。
・औरत – アォラット [女性]
・अंगूर – アングール [ぶどう]
子音編①
まず最初は、喉音、口蓋音、そして反転音の途中です。
Let’s try!
それでは確認です!
・कमल – カマル [ハス] ※インドの国花でもあります。
・ख़रगोश – カルゴーシュ [うさぎ] ※”ख”にドットがついた”ख़”は、ローマ字表記だと”xa”になり、発音は通常の”カ”の音を出す時よりさらに喉の奥を使います。ツバを吐く時の「カ〜ッ」という感じ。
・गमला – ガムラー [植木鉢]
・घड़ी – ガディー [腕時計]
・चरखा – チャルカー [糸車]
・छतरी – チャトゥリー [傘]
・जंग – ジャング [水差し] ※ちらほら出ていますが、上にある・(ドット)は、”n”を表します。”जं”で”ジャン”となります。
・झण्डा – ジャンダー [国旗] ※”ण”と”डा”が子音連結をして”ण्डा”となっているのですが、このण(n)もドットで表記できるので、”झंडा” としているのも見ます。
・टमाटर – タマータル [トマト]
・ठठेरा – タテーラー [鍛冶屋] ※上の絵を見ても、何をしているのか分かりません。
子音編②
反転音の残り、歯音、唇音の途中です。
それでは一緒に見てみましょう。
・डमरू – ダムルー [太鼓]
・ढक्कन – ダッカン [フタ]
・तरबूज – タルブージュ [スイカ]
・थरमस – タルマス [水筒]
・दवात – ダヴァート [インク]
・धनुष – ダヌーシュ [弓]
・नल – ナル [蛇口]
・पतंग – パタング [凧]
・फल – ファル [果物]※”फ”は”प”(pa)の有気音なので、パハ〜のように空気を入れて力強く読むと習ったのですが、(fa)と発音することが多いようですね。そのため”パハ〜ル”ではなく”ファル”
・बकरी – バクリー [ヤギ]
・भालू – バールー [クマ]
子音編③
最後は唇音(しんおん)が一つだけ(म)で、残りは「残りの子音」としてまとめられる文字です。
それでは確認です!
・मछली – マチャリー [魚] ※”マチリー” のように聞こえます。
・यज्ञ – ヤッギャ [神聖な火の前で行われるあらゆる儀式]
・रथ – ラットゥ(rath) [戦闘用馬車] ※ラにアクセント
・लट्टू – ラットゥ(lattoo) [(おもちゃの)コマ] ※写真の表記と違うのにお気付きですか。ケータイだとどうしても子音連結をするとくっ付いてしまうんです。”ट्” と “टू” がくっつくとこうなります→ “ट्टू” ※トゥにアクセント
・वक – ヴァク [(鳥の)サギ]
・शरीफा – シャリーファ [カスタードアップル]※南国のフルーツみたいですね。知らなかった。
・षट्कोण – シャットゥコーン [六角形] ※”ट्को”も子音連結していますね。文字の下に”、”を置くとその文字は後ろの文字と連結するので、この場合もローマ字表記だと”tkon”になります。tはサッと読む。
・सपेरा – サペーラ [蛇使い]
・हिरण – ヒラン [鹿]
・क्षत्रिय – クシャトリヤ [古代インドのバラモン教社会におけるヴァルナ制度の第2位である王族・武人階級] ※क्षは “क”(k) と “ष”(sh) が子音連結して出来た特別な形。
・त्रिशूल – トリシュール [三叉槍] ※त्रは “त”(t)と “र”(r)が子音連結して出来た特別な形。
・ज्ञानी – ギャーニー [知識] ※ज्ञは “ज”(ja) と “ञ”(nya)が子音連結した形で、発音はギャ(gya)となります。
以上です。いかがでしたか?
インドの文化や宗教、歴史なんかも幼いうちにたくさん触れられるようになっていますね。絵や写真のクオリティなんて、そんなものはどうでもいいのかも知れません。はっきり見えない部分は自分の想像力で補えばいいのです。たった40ルピーですが、色々勉強になります。
実はこの本、まだ半分以上残っているのです。後半は文字の読み方の練習のようですが、またいつの日か頑張ってアップしてみたいと思います!