北マケドニアの首都、スコピエを散策してみました。
歩いてみて思ったのは、今まで訪れたどの街からも感じなかった独特の雰囲気を味わえるということ。
街の中心地には数えきれないほどの銅像が並んでいたり、社会主義の建物が並んでいると思ったら、その横には建てられたばかりのパリにあるような華やかな建物があったり。
とにかく、継ぎ接ぎな感じ。
このマケドニア広場と呼ばれる、スコピエで一番広い広場。
大き過ぎて、近くだと何が何だか、、、という感じ。一応噴水なのでこまめに水が噴き上がります。
そして、街の中心部でもまだまだ建設中なのがわかります。
その広場の横を流れるヴァルダル川にかかるのはStone bridge。
まさしく石橋で、これはオスマン帝国の支配下にあった15世紀に建てられたもの。
1392年にスコピエを征服したオスマン帝国は、その後520年も支配を続けたそうです。その期間、江戸時代が続いた260年の2倍。街の至る所に色んな形でトルコの香りが残るわけです。
その石橋の横にはEye Bridgeと呼ばれる橋があります。
ただでさえ銅像で溢れているこのスコピエに、拍車をかけるこの橋。
合計28の像がこの橋に密集しています。
ちなみに、この橋の横にもArt bridgeという橋があり、その橋にも29もの銅像が立っています。
紀元前6世紀に建てられたスコピエ城塞。
観光に力を入れつつあるという北マケドニアとは言え、城塞への入場は無料。
地元の家族連れが散歩がてら訪れていました。
奥に見える城塞の一番高いところに行っても、入れません。でもなぜかみんなとりあえず行くんですよね。
横はこんな感じ。無料で入れるから手入れはほどほどな感じ。
余談:その後、雨が降り出しそうだったのでカフェに入りました。
mulliri(ムリリ)はアルバニアの首都ティラナで大変お世話になったカフェ。アルバニアと結びつきが強い北マケドニアのスコピエで、1店舗だけありました!
値段はティラナよりやや高めでしたが、それでもこれで500円もしないほど。チョコマフィンも甘さ控えめで最高でした。
スコピエ城塞の向かいにはムスタファパシャモスクが今でもムスリムの人たちの祈りの場として利用されています。
オスマン帝国の支配下にあった北マケドニアにはモスクも多くあります。
北マケドニアには25%のイスラム教徒がいると言われていて、現にスコピエではヒジャブやアバヤを身に纏った女性もたまに目にします。
カフェで仲良くなった女性の店員さんは3人ともイスラム教徒でしたが、誰もヒジャブは被っていませんでした。聞いてみたら、別に被らなくても問題ないのよ〜と軽い感じでした。国によって厳しさはそれぞれ。
マザーテレサ美術館
誰もが知るマザーテレサはマケドニア出身ということで、こんな美術館がスコピエにはあります。
館内はとても小さく、展示物をしっかり読んでも30分もかからないほど。
ここも無料で入ることができるので(2022年4月5日時点)、気軽に入ることができます。
北マケドニアは観光業が伸びしろしかない国だと思います。城塞も無料で入れたり、美術館も安くで入れたりします。
もちろんその分手入れはされておらず、城塞に至っては荒れ果てている部分もありますが、今後徐々に変わっていくのかも知れません。
そして、銅像に至ってはもはやスコピエの顔、というかネタという感じ。
全部上げるとほんとにキリがありません。
もしこの世の中に銅像恐怖症の人がいるなら、スコピエは絶対立ち入り禁止です。
そんな銅像に関しては地元民からは賛否両論あるようで、カラーボールが投げられた跡があちこちで見受けられます。
色んな意見があると思いますが、他の首都では感じられない独特で面白い雰囲気を味わえるので、パリやロンドンなど有名どころを全て制覇して、何か違った雰囲気を感じたいなぁという方に特にオススメです!