ベンガル文字は、バングラディシュの公用語のベンガル語で使用される文字です。
そして、「アブギダ」の仲間です。
(「アブギダ」とは、子音に、ある決まった母音を既に含んで読むもので、逆にその母音をなくしたい時は、補助的記号を付ける。また、別の母音を子音にくっつけたい時は、母音単体の形を変えたものを子音に添える。)
つまり、(既にこのブログでも取り上げた)デーヴァナーガリー文字も「アブギダ」の仲間であり、世界に存在する半数の文字が「アブギダ」だそうです。
インドやその周辺国に興味のある方、是非まずは「デーヴァナーガリー文字」を習得してみてください。そのルールを押さえられれば、後は文字を覚えるだけ!(その覚える作業が大変だけど。。。)
【デーヴァナーガリー文字を読めるようになろう!シリーズ】
①〜母音編〜
②〜子音編〜
③〜母音記号編〜
④〜子音連結編1〜
⑤〜子音連結編2〜
ということで、デーヴァナーガリー文字シリーズ同様の順番で進めて行きたいと思います。
↓ざっくりこんな感じ。
①母音編
②子音編
③母音記号編
④子音連結編
〈このページでは、母音を学びます。〉
【母音(Vowels)】
অ オ | আ アー | ই イ | ঈ イー | উ ウ | ঊ ウー | ঋ リ(R) |
ৠ リー(R) | ঌ リ(L) | ৡ リー(L) | এ エー | ঐ オィ | ও オー | ঔ オゥ |
一応、比較のために「デーヴァナーガリー文字」の母音の表も載せておきます。↓
अ ア | आ アー | इ イ | ई イー | उ ウ | ऊ ウー | ऋ リ(R) |
ॠ リー(R) | ऌ リ(L) | ॡ リー(L) | ए エー | ऐ アィ | ओ オー | औ アゥ |
短母音(অのように短く言うもの)に、1〜2筆付け加えて長母音(আのように長く言うもの)を作るというのは共通していますね。いくつかの文字はとても似ている一方で、全く異なる形の文字もたくさんあるから逆にややこしい。。。
それでは順番に見ていきましょう。
অ / আ
ベンガル文字の母音の最初に学ぶ文字 অ は「ア」という発音ではなく「オ」になるようです。
ただし、長母音がついた আ は「アー」と発音するようで少し厄介です。
ই / ঈ
短母音のই「イ」、長母音のঈ「イー」。
上部は同じですが、メインの下部分は結構違いますね。ただ、発音はシンプルに「イ」と、それを長くした「イー」です。
উ / ঊ
短母音の উ「ウ」、長母音のঊ「ウー」。
違い、見えますか?最後が枝毛のように分かれているのが長母音「ウー」。トリッキー過ぎる!ほぼ見えないですね。
ネイティブにとってもそこまで重要ではないのかも知れません(笑)。
ঋ / ৠ
短母音のঋ「リ(Ri)」、長母音のৠ「リー(Ree)」という感じ。英語のRの発音のように、舌先を上顎に付けない発音。デーヴァナーガリー文字にもありましたが、この文字を母音のカテゴリーに入れるのにはとても違和感がありますが、入っているんだから仕方がない。
ঌ / ৡ
短母音のঌ「リ(Li)」、長母音のৡ「リー(Lee)」。長母音には、右下に同じようなマークを書きます。拡大→ ৡ
この文字も、母音のカテゴリーに入れるには違和感がありますが、先ほども述べましたが、繰り返します。入っているんだから仕方がない。
এ / ঐ
এは「エー」、ঐは「オィ」。短母音がないパターンはデーヴァナーガリー文字も同じでしたね。
এに一筆書き足せばঐになります。発音は、「オ・イ」と区切らず、スムーズに「オィ〜」とつなげる感じ。
ও / ঔ
ওは長母音「オー」と発音し、ঔは「オゥ」と発音します。短母音がないパターンはデーヴァナーガリー文字も同じでしたね。
ちなみに、デーヴァナーガリー文字から習うと、この文字が उ「ウ」に見えてしまい、ややこしいです。両方とも母音だから余計に。。。
さて、みなさん。なんだかんだでベンガル文字の母音を修了しました。お疲れ様です!
あとは、ある程度覚えられるまで繰り返してみましょう。完璧に覚えなくても、勉強を進めていくうちに絶対に覚えられます!
অ オ | আ アー | ই イ | ঈ イー | উ ウ | ঊ ウー | ঋ リ(R) |
ৠ リー(R) | ঌ リ(L) | ৡ リー(L) | এ エー | ঐ オィ | ও オー | ঔ オゥ |
ベンガル文字の練習ができるアプリはかなり少ないですが(需要が少ないですもんね。。。)、こんな無料アプリを見つけました。
書く練習も出来ます。気になる方はクリックしてみて→Borknow