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ヘブライ文字を読めるようになろう!①〜子音〜

渡航制限が出て以降、海外旅行に行けずウズウズしていませんか?
私たちはウズウズし過ぎて、週末は各国のレストランを探しては現地に行ったつもり旅行をしています。(かなしみ。)
でもそんな時だからこそ、旅行の準備を時間かけてしたいものです。
ということで、いつかは行ってみたい国に備えて、現地の言語を学んで行こうと決めたのです。

今回はイスラエルの言語であるヘブライ語で使用される文字、その名もヘブライ文字を学んでみようと思います!
この文字を携帯やパソコンで入力しようとすると、酔いそうになります!

なぜかというと、、、

ご存知の方も多いかも知れませんが、ヘブライ文字は右から左に書いていくのです!私たち日本人にとってみれば新鮮極まりないです。この時点で断念する方も少なくないかもしれません。
私にとっても初めての右から左の文字です。早速後悔しています。(笑)

でも、頭の体操にも、、、なる、、、かな。

まず、ヘブライ文字は22文字とやや少なめです。(アルファベットは26文字ですね。)

「覚える文字が少ないならいいじゃん!」と思ったあなた。
ヘブライ文字には、「ニクード(Niqqud)」という母音記号があり、これがちょっと厄介。。。

このニクード(ニクダーとも呼ぶ)は英語で言うaiueoの母音の働きをします。記号は、ドット「・」やライン「―」などの組み合わせで、文字の下、横、上、または中に置いて表すのですが、厄介なのは、基本的に「ニクード」は省略されているということ!!!

なんだか、ロシア語のアクセントが省略されているから発音がわからないというのを思い出しましたが、まぁ文字を覚えながら単語も一緒に覚えないといけないということですね。

こんな長ったらしい前置きを聞いても、ヘブライ文字に興味をお持ちのあなた。

一緒に頑張りましょう!

まずは22の文字から見てみましょう♪

 文字読み方名前
1 אaアレフ
2 בּbベート
2′ בvヴェート
3 גgギメル
3′ג׳jギメル
4 דdダレット
5 הh,aヘイ
6 ןv,o,uヴァヴ
7 זzザイン
7′ ז׳jザイン
8 חchヘット
9 טtテット
10 יyヨッド
11 כּkカフ
11′ ך כ chハフ
12 לlラメッド
13ם מmメム
14ן נnヌン
15 סsサメフ
16 עaアイン
17 פּpペー
17′ף פfフェー
18 ץ צtsツァディク
18′צ׳chツァディク
19 קkクフ
20 רrレーシュ
21 שׁshシン
21′ שׂsスィン
22 תtタヴ

2′,3′,7′,11′,17′,18′,21’は、元々の文字に ׳ のマークを付け、別の発音をします。

この動画は英語ですが、ヘブライ文字の書き順や書方を見ることができます。

ヘブライ文字には、”手書きバージョン”の字体もあり、その見た目は結構違います。手書きの字体もこの動画で確認できますが、まずは上の表でも確認した”印刷字体”を覚えてみましょう。余裕がある方は手書きの字体も併せて覚えると一石二鳥です♪

それでは、順番に見ていきましょう!

1. א [アレフ]
発音は、日本語の「ア」と似ています。(英語のアルファベットの「アルファ」の語源にもなっていて、多くの言語の最初の音は「ア」から始まります。)
※この文字は、母音のように思えますが、正確には子音です。このページで見る文字は全て子音です。

2. בּ[ベート] / ב[ヴェート]
カタカナの「ユ」にも似ています。真ん中にドットがある文字が「b」、そしてドットがない方が「v」の発音。(英語のアルファベットの「ベット」の語源にもなっています。)
(どうでもいいですが、私は文字を覚えるときに、こじ付けで覚えます。例えば、בּは、「ユ」に似ていて、読み方は「b」だから、『ゆうべ』と覚えます。『ゆば』でもいいですね。どっちでもいいですが、自分が覚えやすいもので頭の中で何度もイラスト化すると覚えられやすいです。)

■ さて、ここでもうヘブライ語のとある単語を読むことが出来ます。

אבּא

覚えていますか。ヘブライ文字は右から左に読むんでしたね。
א → a
בּא → ba
つまり、אבּא → aba(アバ)と読みます。意味は「お父さん」
(このページでは、母音記号であるニクードをまだ学ばないので正確な母音はまだ読めません。)

3. ג[ギメル] / ג׳ [ギメル]
見た目は漢字の「入」ですね!発音は「g」
左上にアポストロフィーがついたものは、「j」の発音になります。ヘブライ語にはもともと「j」と発音する単語はなかったけど、英語や外国語からの言葉を表すために後からこの形ができました。

4. ד [ダレット]
シンプルなフォルムです。発音は「d」。
後述するר[レーシュ]と形が似ているので要注意です。ダレットは横棒の右側が少し出て、角ばっています。

5. ה [ヘイ]
発音は「h」です。ただ、子音の後ろに来る場合は、「a」の音になります。[例:בה=va(ヴァ)]
かなり弱い音です。
後述するח[ヘット]に似ていますが、左上部分を開けるか開けないかで文字が変わります。

6. ן [ヴァヴ]
発音は「o(オ)」、また「oo(ウ/ウー)」とすることが多いようです。
また、「v」や、「w」と発音することもあり、ややこしすぎる文字だなぁという感想。まぁ、いずれも口をすぼめる、そんなイメージですね。
もともとヘブライ語に「w」の発音を持つ言葉はないので、これも基本的に外国語由来の単語に使われるようです。
表記は、上部先端がやや左に曲がっていますが、まっすぐの縦棒で表してもOK。

7. ז [ザイン] / ז׳ [ザイン]
緩やかな右下さがりの横棒が特徴的な文字。
זの発音は「z」で、アポストロフィーのついたז׳は英語の「j」に似ています。

8. ח [ヘット]
前述した、ה [ヘイ]の文字に似ていますが、左上部分がくっついているパターン。
この発音は、スペイン語の「j」に似ていて、喉の奥を鳴らすような感じです。つまり、「か〜っペッ」と唾を吐く時の「か〜」です。

9. ט [テット]
発音は「t」ですが、見た目はアルファベットの「v」っぽいですね。「t」の発音で、見た目は「v」という事で、「TV(テレビ)」と覚えました。

10. י [ヨッド/ユッド]
この文字だけなぜに小さいのか、個人的に疑問ですが、これもヘブライ文字の仲間です。
発音は「y」。

11. כּ [カフ] / ך כ [ハフ]
前述した、בּ[ベート] / ב[ヴェート]のように、ドットがあるかないかで発音が変わる文字です。
כּは「k」で、כח [ヘット]の発音に似ていて、これまた「か〜っペッ」の「か〜」です。
そしてこの文字は、単語の最後に来る場合、ךという形になり、下に突き出ます。
このように、単語の最後に来る時に形が変わる文字を、ソフィート文字といいます。

ソフィートとは、「最後」という意味があるので、その名の通り文字の最後に来る形を表しています。

12. ל [ラメッド]
形容しがたい形です。発音は英語の「l」。舌を上顎に付けて発音します。
ひらがなの「ら」に、似ているような。。。

13. ם מ [メム]
発音は、英語の「m」。
単語の最後にこの音がきたら形がםに変わります。この文字を、「メム・ソフィート」と呼びます。右上の角以外は尖っています。

14. ן נ [ヌン]
発音は、英語の「n」。この発音も比較的簡単です。そして、この文字も単語の最後にきたら形を変えてןとなります。これは「ヌン・ソフィート」という事になりますね。書くときは曲げずに縦棒を書くとOK。
みなさん、6番目の文字を覚えていますか?なんと、これ同じ形をしたן[ヴァヴ]でした。
子音として読まれる場合は「v」の発音で、母音の場合は「o」でしたね。
確かにこの「ヌン・ソフィート」は、下に伸びているので位置が違うのですが、初心者にとってみればとてもややこしいですね。この文字がどこで使われているかで発音を考えないといけないですし、単語の最後にきたら「n」の可能性もある事を覚えておきましょう。

15. ס [サメフ]
英語の”O”のように丸を書けばOK。ただし発音は「s」。
またややこしいですね。ヘブライ文字を学ぶには、知識が邪魔をする事が多いです。

16. ע [アイン]
1番目の文字、א[アレフ]より、少し強めに発音するのが正しいそうですが、現代の発音においてはあまり差はないようです。なので、「a」と発音すれば問題なさそうです。もちろん、こちらも子音扱い。

17. פּ [ペー] / ף פ [フェー]
ドットがあるפּは、 英語の「p」と発音し、ドットがないפは英語の「f」に近くなります。
そして、これも単語の最後に置く場合はףと、姿を変えます。

18. ץ צ [ツァディク] / צ׳ [ツァディク]
この発音は英語になく、やや難しいですが、צは日本語の「ツ」に、息を強く加え「ツァッ」のように発音するとそれっぽくなります。一方、アポストロティーがついたצ׳は、日本語の「チ」よりも少し口をすぼめて「チュッ」という感じ。
この文字にも、単語最後に来る時には「ツァディク・ソフィートץを使用します。

19. ק [クフ]
見た目は、カタカナの「ア」のようにも見えませんか。発音は「k」。
11番目の文字であるכּ[カフ]と同じ発音でOKです。同じ発音なのに文字が違うってややこしいですが、英語にも”c”,”k”,”q”が同じ発音だったりしますね。

20. ר [レーシュ]
この発音は難しいですよ!覚悟して下さい。一応、英語の「r」の位置付けではあります。うがいする時に喉を震わせる感じですが、フランス語の「r」と似ていて、有声口蓋垂摩擦音(ゆうせい・こうがいすい・まさつおん)のカテゴリーに入ります。wikipediaによると“軟口蓋の端あるいは口蓋垂と後舌を密着または接近させて気流を妨げながら喉を摩擦させることによって作られる子音。” との事。
慣れるまでは英語の「r」でも伝わりはしそうです。

21. שׁ [シン] / שׂ [スィン]
שׁ[シン]とשׂ[スィン]。違いはドットの位置。双子をホクロで見分けるようですが、ドットが右上にあるשׁの発音は「sh」、つまり日本語の「シ」と同じ。(シャ・シ・シュ・シェ・ショとなります。)
一方、ドットが左上のשׂは、英語の「s」の発音。上の歯と下の歯狭い隙間から空気を出しながら「s」の音を出します。
(「シ」の音さえ気をつければ、あとは日本語のサ行でOK)

22. ת [タヴ]
最後は「t」の発音。比較的発音しやすいです。もう一つ「t」の発音をする文字がありましたね。9番目の文字、ט [テット]です。同じように発音すれば問題なさそうですが、ט[テット]は比較的外来語に使用されているようです。

文字の見た目が8番目の ח[ヘット]に似ています。

わぁ、気付いたら全文字をカバーできました!!長い道のり、お疲れ様でした!
ややこしい文字や難しい発音が沢山ありますが、練習あるのみです。

ソフィート

ソフィート文字があるのは全部で5つ↓
11. כּ [カフ] / ך כ [ハフ]
13. ם מ [メム]
14. ן נ [ヌン]
17. פּ [ペー] / ף פ [フェー]
18. ץ צ [ツァディク] / צ׳ [ツァディク]

13.のメムのソフィート文字以外は、全て下を突き出て書きます。

◉こちらに、ヘブライ文字について詳しく教えてくれるYouTubeチャンネルを載せておきます。
まずは、アレフ・ベートの読み方から↓

こちらの動画で、א[アレフ]からי [ヨッド/ユッド]までの書き方と発音、その他のポイントを学べます♪↓

◉こちらでは、文字のכּ [カフ] / ך כ [ハフ]からת [タヴ]までの書き方と発音、その他のポイントを学べます♪↓

ただ、このままだとまだ単語や文章を読むことは出来ません。
最初の方にも述べたように、母音記号「ニクード」を覚えないといけません。
覚えても結局現地では省略されているため、これらを見る機会は少ないんですが、、、でもまずは覚えないと始まらない、、、ということで次回は「ニクード」についてアップします!

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