とある旅行記。〜ドイツ編〜

・旅行記/Travel Memoirs

日本という国を世界地図で見てみると、スイカの種ほどの大きさしかありません。
だけど、そんな小さな日本にすら、古い歴史があり文化があります。
なんでも手に入る大都会があれば、時が止まってしまったんじゃないかと思うほどの静かな田舎もあります。同じ人種でもいろんな考えを持った人がいて、日々いろんな刺激を受けて生活できる国、日本。

だったら、そのスイカ以上ある大きさの海外では、一体どれほどの経験ができるだろう。

そう思った私は、ふと旅行に出かけようと思ったのです。
2010年7月のことでした。

これは、あくまで私が経験して私の心で感じたことです。
せっかくなので、文字にして残そうと思ったのです。


よければ、読んでみて下さい。

とある旅行記。〜ベルギー編〜はこちら。

ドイツでの話。(2010/8/24-8/31)

ドイツは、ある意味に本当の共通点が多い気がして、意外に居心地がよかった国でした。
最初は行くリストにはいれていませんでしたが、今では行って本当に良かったと思える国です。

空港を降り、荷物をピックアップして電車へ向かいます。

あれ?

入国審査は??

そんなものはありませんでした。

ヨーロッパ国内から入国すると審査はないようで、おかげで空港でパスポートにスタンプを押してもらうことを楽しみにしていた私ですが、ちょっと残念です。

空港の駅から友達と待ち合わせしていた駅まで向かうことに。
事前に、詳しく行き方を教えてもらっていたのもあり、あまり迷わずたどり着けました。
ベルリンには2箇所、トルコ人がたくさんすむ地域があるそうで、彼女が住んでいるのはそのうちの一つです。
通りを歩いていても、トルコ人が経営するケバブのお店があったり、トルコ人が経営する八百屋やスーパーもあり、なんだかこの旅の最初に逆戻りした気分です。

彼女の家はとても素敵で、日本人の私からみると、一人で住むには広すぎ!と感じるほどの広さです。
ベルリンは、郊外より市内の方が家賃が安いというびっくりすることを聞いて、正直今まで訪れた国の中で一番住みたい!と思った国でした。

夕食を買いに行こうということで、近くのスーパーへ行くことにしました。
ドイツと言えば、ゴミの分別やリサイクルが充実している国としても有名ですが、スーパーに着くや否や、ペットボトルなどのリサイクルマシーンのようなものが備え付けられていて、常に5〜6人が並んでいる状態です。
ペットボトル1本につきいくらかお金が戻ってくる仕組みで、この当時は日本にはそこまでこのシステムが普及されていなかったように思いますが、ここ数年では大型スーパーでちらほら見うけられる気がします。
これがコンビニなどでも気軽にできるようになればいいなと思います。

次の日は、ベルリン最初の観光日です。ベルリンはドイツの最大の都市で、首都でもありますが、実際に観光するとなると、そんなに多くはありません。
やはり、パリを先に見てしまうとそう思ってしまうのかもしれませんが。

ベルリンの街を歩いていて何度も思ったのは、日本を思い出すという事。
ショッピングモールの雰囲気や、整理整頓された街並みだとか、どこか日本と重なる部分が多かったように思えます。
ルールに従うのがドイツの国民性というのを以前聞いたことがありますが、それを友達に聞いてみると、やっぱり本当でした。
彼女がアイルランドに行った時に話です。

とあるアイルランドの山をドイツ人の友達と登っていた時、一つのフェンスが現れました。
そこには「ここから先立ち入り禁止」と書かれた看板があったのです。
現地の人は、そんなのお構いなしに通っています。しかしドイツ人の彼女たちはルールを破ることができず、その場に立ちつくしたそうです。
日本人の私はきっとみんなが渡っていたら平気で渡れていたんじゃなかなと思います。

生まれ育った国が違うだけで、こんなに感じ方が違う部分があるというのは本当に面白いです。

そういえば、ドイツ人は英語を普通に話します。英語を話せないという人ですら、ある程度は普通に話せます。だから、その場に一人でもドイツ語を話せない人がいたら、その人のために英語で話してあげるんです。

とある日、ベルリンにある大きなショッピングモール”アレクサ”に行きました。
やっぱりここも日本のショッピングモールに似ています。
日本には買い物をするところがたくさんあるように思います。その半分ほどを潰してアパートや住むところを建ててみては?とふと思いました。
もっと大きくてもっと安い家賃のマンションやアパートを作って欲しいものです。

この日の夜、友達と一緒に夜のベルリンを観光しました。この日は、イベントでベルリンにあるほとんどの美術館が夜中の2時3時くらいまでい開いていて、値段も普段より安く、いつもよりはるかに多くの人が週末のベルリンを楽しんでいました。

私たちはベルリン市内を歩きました。
とある通りに、20歳前後の女性が50メートル間隔で立っています。見た目は挑発的なミニスカートに胸元の大きく開いた服。そして厚化粧。
彼女たちはどうやら娼婦らしいのです。
ここベルリンにいたのがびっくりです。

色々歩いた後、友達のお気に入りの本やとCDショップが一緒になったお店に連れて行ったもらいました。
ドイツにはバッハやベートーベン、モーツァルトなど歴史的に有名な音楽家がたくさんいて、CDショップの地下に行くとクラシックのコーナーがドーンと構えていました。
みんなきっと小さな頃から優れた音楽に慣れ親しんだんだろうなと思います。
クラシック、改めてじっくり聴こう。

次の日、ベルリンから電車で少し行ったところにある、歴史の授業でも聞いたことのあるポツダムに行ってきました。ベルリンから日帰りで行ける比較的大きな街と聞いていましたが、着いてみると結構こじんまりして居て、小さな観光地という感じでした。
ここで例の宣言がされたのかと思うと、歴史の教科書が身近に感じられた気がしないわけでもないです。

豊富な歴史があって、リサイクルやエコの意識がすごく高く、常にルールに従うドイツ。ここにももちろん問題はあるようです。
ベルリンに住むトルコ人。彼らはトルコに住むトルコ人よりトルコ人。
その意味は、トルコに住むトルコ人よりも信仰深く、実際にベルリンにいたトルコ人からはトルコで感じた陽気さや明るさはあまり感じられず、どこかシリアスな表情をしていたように思えます。

彼らの宗教は女性にあまり自由を与えず、肌をさらすことも許さない。
結婚する前に男性と関係を持ってしまうと、その女性を一家の恥として、家族の中で一番年下の男の子がその女性を処罰するという話をドイツ人の友達から聞いたときは、この旅で一番ぞくっとしました。
なぜ一番年下の男の子かというと、年齢が低ければ刑も軽く、すぐに刑務所から出てこれる可能性があるからと添えました。

家族の愛は一体どこ?家族より宗教が大事なのか。。。
今考えても理解なんてできない話。ウソであって欲しいと思います。

とある旅行記。〜スペイン編〜はこちら。

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